1999.9.30版


玉川大学工学部 流体工学研究室

  1. 人員構成

    教授 谷林英毅、助教授 小倉研治

    大学院生 1名、大学生 16名


  2. 沿革

     流体工学研究室は昭和39年、(故)豊田堅三郎教授、前田清志講師(現技術教育研究室担当教授)の本学着任とともに発足し、(山崎卓爾教授、乾 崇夫教授)の時代を経て現在に至っています。
     昭和50年以降、キャビテーションに造詣の深かった山崎教授時代よりキャビテーションが重点課題となりました。
     平成2年には乾教授のご尽力により、他に例のないキャビテーション実験用装置の流体機器・要素用減圧回流水槽が完成しました。
     流体機器・要素用減圧回流水槽は試験部におけるキャビテーションによって発生した遊離空気泡が一回りして試験部へ流れ込んで試験に影響を与えることのないように設計されました。


    ◆◆流体工学とは・・・
     流体工学では水を代表とする液体や空気を代表とする気体の運動やこれらを扱う機器に関する研究を行います。

    ◆◆キャビテーションとは・・・
     キャビテーションは船のプロペラやポンプ等の流体機械が高速で回転するときや管路内の液体の流れが比較的高速で低い圧力にさらされるとき、気泡で覆われる現象です。これが発生すると効率が低下したり、騒音、振動や機器の損傷が生じます。

  3. 研究課題

    1. キャビテーション
    2. 流体機械の性能
    3. 渦巻ポンプの性能
    4. 高速艇用プロペラの性能解析
    5. 流れの可視化
      • 渦巻ポンプの内部流動(実機)
      • 気液二相流の流動(管路要素)
      • 自動車エンジンルーム内の流れ(模型)
      • エンジンシリンダー内の流動(二次元模型)
      • 物体周りの流れ(円柱、角柱、伝熱促進体他)
      • 建物の換気機器


    ◆◆流れの可視化とは・・・
    流れの可視化とは見えない流れを種々の方法で見えるようにして観測することです。

  4. 設備

    実験室及び設備の配置

    1.流体機器・要素用減圧回流水槽   2.管内オリフィス・キャビテーション水槽

    3.量水装置  4.試験用水槽(流れの可視化用小型曳行式)  5.貯水槽

    6.ポンプ試験装置  7.水力総合実験装置  8.振動式キャビテーション試験装置

    9.吹出し型風洞  10.煙風洞(流れの可視化用)  11.回流型(ゲッチンゲン型)風洞

     この他に高速度撮影機器としてイメージコンバータカメラ(毎秒20万コマ、200万コマ)及び16ミリフィルム式高速度カメラ(毎秒1万コマ)があります。

    以上.


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