Tは雑草 学総論のページ数
○雑草の定義
(T13)

「人類の使用する土地に発生して,人類に直接あるいは間接に損害を与え る植物」                    半澤 (1910)

Any plant that is objectionable or interferes with the activities or welfare of man.                     Weed Science Society of America (1994)

生物学的な定義→雑草性 (weediness)(表II-3,代表的な雑草のもつ特性)

  1. 種子に休眠性を持ち,発芽に必要な環境要因が多要因で複雑であ る.
  2. 発芽が不均一で(内的制御),埋土種子の寿命が長い.
  3. 栄養成長が速く,速やかに開花に至ることができる.
  4. 生育可能な限り長期にわたって種子生産する.
  5. 自家和合性であるが,絶対的な自殖性やアポミクティックではな い.
  6. 他家受粉の場合,風媒か,あるいは虫媒であっても昆虫を特定しな い.
  7. 好適環境下においては種子を多産する.
  8. 不良環境下でもいくらかの種子を生産することができる(高い可塑 性).
  9. 近距離,遠距離への巧妙な種子散布機構をもつ.
  10. 多年生である場合,切断された栄養器官から強勢な繁殖力と再生力 をもつ.
  11. 多年生である場合,人間の攪乱より深い土中に休眠芽をもつ.
  12. 種間競争を有利にするための特有のしくみ(ロゼット葉,アレロパ シーなど)をもつ.

笠原による草本植物の区分

  • 山野草=自然的破壊によって開かれた土地に生える,4000種
  • 人里植物=人間によって破壊された土地に生える,  500種
  • 雑 草=たびたび耕される土地に生える(耕地とするのは狹義であ る)450種
  • 作 物=人間が栽培する,    500種
  • 帰化植物:史前帰化植物を含めて 800種
○雑草の起源 (T14)

○雑草学史
 雑草とのつきあいは農耕の開始と同時と考えて良いが, 雑草学の成立は雑草防除に促されてきた.手作業による物理的防除に始まり,無機塩 類による化学的防除は1900年代からといえる.ヂニトロフェノールは1930年代に多用 され,ついで1941年の2,4-Dの合成(除草剤としての利用は1944年)にいたる.
 日本では(T9),半澤(1910)の「雑草学」が先駆的.
 1962年 雑草防除研究会
 1975年 日本雑草学会

○雑草学の成り立ち
 植物保護・植物防疫=植物病理学+応用(動物)昆虫学+農薬学+雑 草学
     Radosevich, Holt, Ghersa (1997) Weed Ecology (2nd Ed.)より

         


雑草学松香 光夫

雑草の分類・強害草