『コケの手帳』 売れ行き好調!
第2刷決定!
出版:研成社

秋山弘之編/秋山弘之・畦 浩二・福田 恵・西村直樹・本郷順子・南 佳典・伊村 智・上野 健・山口富美夫著/B5判/220ページ/カラー口絵/本体1,600円(消費税別)
コケという言葉を聞いて知らない人は少ないだろう.しかし,コケがどんな形をしているのか,どんな生活をしているのか,となると多くの人はわからないと思う.コケが身近にありながら,知る機会に恵まれなかったのは,あまりに小さいこともあるが,人の衣食住に直接役立つことが少なかったことも影響していると考える.コケは日本だけでも1700種もあり,ワラビなどのシダ植物よりも多いのである.優雅な仔まいの寺や庭園では重要な要素にもなっており,またランの鉢噂えにもミズゴケが使われるなど,日本人とのつき合いは深い.さらに,他の植物よりも寿命が長く一度固定した二酸化炭素を数千年大気に戻さないということから地球温暖化防止の切り札として注目されはじめている.もっとコケについて知ることで別のつき合い方も生まれてくるかもしれない.本書は,コケに関わりのあるいろいろな職業の九人の筆者が,話題性のあると思われるコケを登場させ,個々の意外性や小さな体に似合わない秘めたパワーなどを紹介していく.
これまでコケに余り関心のなかった読者に目を向けてもらうため,目次をぱらっとめくって,興味のあるところから読み始められるよう配列や内容が工夫されている.手帳のように使ってもらうよう,コケについてもっと詳しく知りたい人に役立つようコケの同好会・専門機関の問い合わせ先,心を癒してもらえるコケ寺やひとりでこっそりコケを楽しみたい人用の観察の穴場を全国的に調査し,載せてある.コケが他の被子植物・裸子植物やシダと同じように,その美しさが分かりより身近に感じていただくための入門手帳.
*主な日次*
| 一章 | コケ植物紳士録 (世界はコケで満ちている,コケの天然記念物,名前の由来,ツノゴケの世界,コケにとってジャングルも砂漠,他) |
| 二章 | コケの巧みな生活術 (南極湖沼底のコケ坊主,孫悟空のように,ホタルを育てる苔の輝き,クローンで増える巨大な群落,ギネスブックに載ったコケ,コケの花暦,他) |
| 三章 | 暮らしのなかのコケ (もう一つの新緑,まぼろしのモス・レット,人類の祖先はコケだった! コケの香りと味,コケは幸せの青い鳥!,他) |
| 四章 | コケと環境 (コケの住みかも千差万別,マングローブ林はコケの宝庫,日向にいるのに日陰植物!,コケの天下・南極,地球を守る緑のコート,他) |
| 五章 | コケをより詳しく知るために (場所探しのコツ,コケ植物の分類,コケとコケでない植物の見分け方,コケ栽培の楽しみ,各地の同好会・研究会案内,他) |
| 六章 | コケ観察のコースガイド (千歳市のコケの洞門,十和田湖町の奥入瀬渓谷,象潟町の鳥海山獅子が鼻湿原,多摩町の日原鍾乳洞,愛知県の鳳来寺山,兵庫県の天竜渓谷,岡山県の羅生門,広島県の三段峡,高知県の別府(べふ)渓谷,他) |
| 七章 | コケの名所案内 (箱根美術館神仙郷,小松市の苔の園,金沢市の兼六園,京都市の西芳寺,銀閣寺,三千院,奈良市の依水園,島根県の清水寺,他) |