「うるし」製品はこうやって作る!

 

これは,縄文人が「うるし」をしぼっているところです.しぼった「うるし」は土器やかご,あるいは弓矢やクシ・かんざしにぬられました.うるしをぬるとどんな良いことがあるのでしょう.

1.光沢(こうたく)のある美しい噐肌になる.

2.長もちする.ウルシは木の道具を長もちさせます.それに保存状態(ほぞんじょうたい)が良ければ,土の中でも何千年もくさりません.

3.美しい.なんといってもこれ!赤や黒の色がついてとてもきれい.

では現代の漆器作りの行程(しっきつくりのこうてい=漆器を作るじゅんばん)を見てみましょう.

  

漆器(しっき=うるしぬりのうつわ)を英語でJAPANといいます.つまり日本なのです.日本の漆器は世界最高の技術で作られ,世界のだれもがみとめる伝統工芸品(でんとうこうげいひん)・美術品です.特に江戸時代から明治時代にかけて世界中に輸出され,多くの人に愛されました.その漆器の技術のほとんどは縄文人によって考え出されていたのです.