玉川大学出版部の本


生命倫理とエコロジー

間瀬啓允(慶應義塾大学教授)著

四六判上製・224頁
定価 品切・オンデマンド対応
発行年月 :1998年11月
ISBN :ISBN4-472-30071-0 C3014
ジャンル :宗教・倫理

私たちは生きている。けれどもやがて死ぬ。ではどうして<この私が……>と考え始めると、答えがみつからず困惑してしまう。<この私>は命をもらって生きており、大きな命と結びついて私の小さな命があるからである。共生型の成熟社会を豊かにより良く生きるために、人間中心から生命中心の視点への転換が必要であると説く。

主な目次

I 生命倫理とエコロジー
  はじめに
  一 事実と価値
  二 科学と価値
  三 知識から英知へ
  四 エコロジカルな生命倫理
  五 生命中心の倫理
   1 物的自然と生命
   2 「こと」としての生命
   3 先駆的な生命倫理
   4 価値のローカス
   5 価値のエコロジカル・モデル
  おわりに
II エコロジカルな生命倫理
  はじめに
  一 アルド・レオポルド
  二 アルベルト・シュヴァイツァー
  三 「野生生物の声を聞こう」
  四 ディープ・エコロジー
  五 ささえあう生命体
  六 生活の質
   1 スモール・イズ・ビューティフル
   2 所有か存在か?
   3 アメニティの思想
   4 ナショナル・トラスト
   5 日本におけるナショナル・トラスト
  おわりに
III 生命倫理と死の科学
  はじめに
  一 死の思想
  二 メメント・モリ
  三 デス・エデュケーション
  四 死の受容
  五 生命の質
   1 生きがい、死にがい
   2 ホスピス、ビハーラ
   3 QOL、SOL
   4 自己決定
   5 告 知
  おわりに
IV 現代人の死に方
  はじめに
  一 病院死
  二 在宅死
  三 ホスピス死、ビハーラ死
  四 尊厳死
   1 アメリカ
   2 オランダ
   3 日 本
  五 脳 死
  六 座談会「脳死―死の判定と受容」
  おわりに
V サナトロジー
  はじめに
  一 三類型
  二 自分の死、他人の死
  三 死とは何か
  四 魂への気遣い
   1 魂についての語り
   2 フロイトの魂学
   3 山中康裕の魂学
   4 梅原猛の魂学
  五 死のけいこ
  おわりに
  注
  あとがき

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