玉川大学出版部の本


「はかる」世界 −「魂のはかり」から「電気のはかり」まで−

松本栄寿 (横河電機技術館準備室) 著

A5判上製・216頁
定価 :2,730円(税込)
発行年月 :2000年4月
ISBN :ISBN4-472-40111-8 C3050
ジャンル :工学

文明はさまざまな「はかり」を必要とする。それらを生みだし、創るのに、多くの人が膨大な時間を費やしてきた。「はかる」とりきめはどのように決められているのか、「はかり」かたにはどのような方法があるのか、より正確な尺度は何にもとづくものなのか。身のまわりのモノに隠されているさまざまな「はかる」を探る。

主な目次

  プロローグ
I 「はかる」−はかるの意味は
  1 時(とき)をはかる−何時かあと何分か
  2 「数える」「はかる」−定性から定量へ
  3 人の五感と五体−感覚から量へ
  4 電気とはかる−存在を知るからデジタルへ
II 「はかる」とりきめ−共通の尺度・とりきめを
  1 メートル法制定のドラマ−すべての時代にすべての人のために
  2 日本の子午線測量 伊能忠敬−メートル法と同時代の測量
  3 日本もアメリカもメートル法へ−メートル法の推進
  4 電気「オーム」単位制定のドラマ−海底電信の苦悩とケルビン卿
  5 メートル法は電気にも−国際単位系「SI」へ
III 「はかる絵」は語りかける−版画の世界・信仰の場の絵の中に
  1 「米屋の嫁」−一升ますの物語
  2 「ジェームズ・ワット」−蒸気から動力を
  3 「フランクリンと雷」−雷は電気か
  4 「大天使ミカエル」−魂をはかる
IV 「はかるモノ」は語りかける−はかる道具・はかる計器の数々
  1 「つりあい」をとって−両替天びん・銀ばかり
  2 角度を細かにはかる−チコ・ブラーエから電気計器にも
  3 火の薬をはかる−デュポンの火薬
  4 弱いシグナルはガルバノメーター−蛙の脚から万能の計器に
  5 エジソンの電気料金−白熱電球から始まった電気メーター
  6 永久磁石を使った「電気をはかる」−ウエストンとボルト・アンペア
  7 音のメカニズムで周波数を読む−オルゴールのコームから
  8 電気の波・音声を見る−教授用オッシログラフ
  9 電気の天びん ブリッジ−バランスは耳と目で
  10 はかる計器のデザインは−アラベスクから現代へ
  11 銀時計型からマルチメーター−テスターは誰にでも
  12 主役の交代−「はかる」もエレクトロニクスへ
  13 デジタルは細かになんでも−デジタルは万能か
  14 光を使って−明るさ・虹のCD・リモコンへ
  エピローグ
  参考文献

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