玉川大学出版部の本


ヨーロッパ教育 歴史と展望

久野弘幸(愛知教育大学助手)著

A5判上製・368頁
定価 :6,510円(税込)
発行年月 :2004年2月
ISBN :ISBN4-472-40304-8 C3037
ジャンル :初等・中等教育

ヨーロッパ統合の下ですすんでいる新しい試み“ヨーロッパ教育”は、ヨーロッパ意識の形成と多様なヨーロッパ人の育成を目指している。ヨーロッパ連合(EU)がイニシアチブをとるこの教育政策は、各国の教育の中でどのように位置づけられるのかを、ヨーロッパ教育が進展してきた過程や、授業の事例分析から解明する。

主な目次

序 章「ヨーロッパ教育」を捉える視角

I ヨーロッパ教育の形成と展開

  第一章 ヨーロッパ教育の歴史--ヨーロッパ機関を中心に
   1 汎ヨーロッパ運動にみるヨーロッパ教育の萌芽
   2 ヨーロッパ評議会の設立とヨーロッパ教育の創造
   3 ヨーロッパ共同体の設立とヨーロッパの次元の模索
   4 ヨーロッパ統合の深化・拡大とヨーロッパの次元の成立
   5 ヨーロッパ連合への移行とヨーロッパの次元の展開
  第二章 ヨーロッパ機関におけるヨーロッパ市民教育
   1 マーストリヒト条約における「EU市民権」
   2 「アクティブ・シティズンシップのための教育」
   3 ヨーロッパ評議会における市民教育への取り組み
  第三章 ヨーロッパ主要国におけるカリキュラム改革とヨーロッパ教育
   1 イギリスのナショナル・カリキュラム改革とヨーロッパの次元
   2 フランスのカリキュラム改革とヨーロッパの次元
   3 オランダのクロス・カリキュラ・テーマとヨーロッパの次元

II ドイツにおけるヨーロッパ教育

  第四章 ドイツにおけるヨーロッパ教育の基底
   1 一九八○年代のドイツ諸州におけるヨーロッパ教育
   2 統一ドイツにおける政治教育の課題とヨーロッパ教育
  第五章 ドイツ主要連邦州におけるヨーロッパの次元の展開
   1 国境地帯におけるヨーロッパの次元
     --シュレースヴィヒ = ホルシュタイン州の単元モデル
     「パースペクティブ・ヨーロッパ」から
   2 新設教科にみるヨーロッパの次元
     --テューリンゲン州における「経済-環境-ヨーロッパ」から
   3 学校改革としてのヨーロッパの次元
     --ヘッセン州における「州立ヨーロッパ学校プログラム」から
   4 カリキュラム改訂とヨーロッパの次元177
     --バーデン = ヴュルテンベルク州におけるカリキュラム改訂から
  第六章 ドイツにおけるヨーロッパ教育の実践
   1 授業者ならびに学校の紹介と授業の構成
   2 授業実践の分析
   3 授業実践の特徴の考察授業記録

終 章 ヨーロッパ教育がめざすもの
   1 研究の成果--ヨーロッパ教育がめざすもの
   2 今後の課題と展望

   注
   主要参考文献
   ヨーロッパ教育関連年表
   あとがき
   人名索引
   事項索引
   英文目次

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