玉川大学出版部の本


<高等教育シリーズ122>
大学のカリキュラム改革

有本章(広島大学教授)編

A5判上製・344頁
定価 :4,410円(税込)
発行年月 :2003年9月
ISBN :ISBN4-472-40296-3 C3037
ジャンル :高等教育

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設置基準の大綱化を受けて、教養教育と専門教育の有機的結合を意図して改革が進められてきたカリキュラムは期待どおり機能していないのではないか。教員・学生の調査結果から、不十分なカリキュラムの体系的編成、教養教育のアノミー状態など、学士課程のカリキュラム改革の実態を明らかにし、必要とされる課題を提示する。

主な目次

はしがき

序章 学士課程のカリキュラム改革-研究の意図と概要   有本章
  一 教養教育の歴史と現実
  二 研究の目的
  三 研究の方法
  四 教員調査の概要
  五 学生調査の概要

I部 学士課程のカリキュラム改革とその効果
1章 教員の意識とカリキュラム改革-教養部解体がもたらしたもの  冠野文
  一 設置基準大綱化と教養部
  二 教養部経験の有無による担当授業の「棲み分け」
  三 共通・教養教育は誰が担うべきか
  四 カリキュラム改革の評価-二つのシナリオ
2章 学生の力量形成における大学教育の効果  村澤昌崇
  一 はじめに
  二 学生は自らの能力・力量・興味・態度・関心をどう評価しているのか
  三 大学の教育への取り組み-その志向性の類型
  四 大学教育の効果の分析
  五 総 括
3章 学力形成とその測り方  小方直幸
  一 個々の授業VS学位プログラム
  二 教員調査と学生調査-可能性と限界
  三 能力の育成をめぐる教員・学生の評価
  四 態度・関心の涵養をめぐる教員・学生の評価
  五 結 論
4章 学士課程のカリキュラム-教員と学生の評価  南部広孝
  一 はじめに
  二 カリキュラムと教員、学生
  三 教員からみたカリキュラムと学生からみたカリキュラム
  四 おわりに-今後のさらなる改善に向けて
5章 教養教育と実施組織  山野井敦徳
  一 はじめに
  二 教養部の解体と教員の移動
  三 教養教育組織体制と実施負担問題
  四 教養教育のあり方と組織的課題

II部 カリキュラムと改革の実際
1章 ICU(国際基督教大学)教養学部カリキュラム  絹川正吉
  一 はじめに
  二 ICU教養学部
  三 リベラル・アーツ教育の目標
  四 コアとしての英語教育
  五 ICUにおける英語教育改革
  六 基本的アカデミック能力と英語運用能力を育成するICUの英語教育
  七 英語教育教員組織の改革について
  八 行動するリベラル・アーツ
  九 科学・技術と社会(STS)
  一〇 サービス・ラーニング
2章 コアカリキュラムの構築-北海道大学  小笠原正明
  一 何が問題か?
  二 新制大学の一般教育をめぐる問題の整理
  三 北海道大学のコアカリキュラム
  四 専門基礎科目の問題
3章 教養的教育の展開-パッケージ別科目の意味と課題  生和秀和
  一 はじめに
  二 広島大学の理念と教養的教育
  三 教養的教育の展開
  四 パッケージ別科目の思想-新しい知的枠組みの創出
  五 教育プログラム制導入とパッケージ別科目の展開
4章 三層構造のカリキュラム-東京大学  小林雅之
  一 はじめに
  二 東京大学のカリキュラムの独自性
  三 インターディシプリナリーとトランスディシプリナリー
  四 絶えざる改革と課題
5章 「学生による授業評価」とカリキュラム改革-慶應義塾大学SFCにおける事例から  井下理
  一 はじめに
  二 SFCにおける「学生による授業評価」の目的としくみ
  三 開始から一二年を経過して-その展開
  四 カリキュラム改革への接続-改善の経緯
  五 新たな革新を目指して-コンセプトとメディアが連動した変革
6章 教育と研究の分離  山本眞一
  一 新構想大学と教育組織
  二 教育と研究の分離
  三 教育課程の特色
  四 教育課程の趣旨の徹底および学生履修へのサービス
  五 法人化に向けた教育改革
  六 今後の展望
 
III部 アメリカのカリキュラム編成
1章 アメリカの学士課程カリキュラム改革の動向  川嶋太津夫
  一 はじめに
  二 大学を取り巻く環境の変化と学士課程カリキュラムの変容
  三 一般教育の現状と改革の行方
2章 コロンビア大学の学士課程教育とカリキュラム  有本章
  一 アメリカの学士課程教育の特徴
  二 コロンビア・カレッジのカリキュラム編成
  三 結びにかえて
3章 ハーバード大学  今井重孝
  一 はじめに
  二 ヴァーバ委員会報告
  三 おわりに
4章 シカゴ大学  松浦良充
  一 はじめに-研究志向大学にとっての学士課程カレッジ
  二 1999年度学士課程カリキュラム改革
  三 改革の背景
  四 改革をめぐる議論
5章 カリフォルニア大学バークレイ校のカリキュラム編成-BAとBSの違いにみる教養教育の意味  吉田文
  一 問題の設定
  二 BAとBSの歴史的経緯-BAを守るためのBS
  三 文理学部と工学部のプロフィール-リベラル・エデュケーションとA&M大学
  四 学士号取得への道-専攻への特化の程度
  五 コンピュータ科学専攻-BAとBSの二つの専攻
  六 現代のBAとBS-多様な進路かサラリーか
6章 ビジネス・スクールのカリキュラム  福留東土
  一 はじめに
  二 ビジネス・スクールの概要
  三 カリキュラムに関するアクレディテーション基準
  四 ウォートン・スクールにおけるカリキュラムの構造
  五 ビジネス・スクールにおける教育の特徴
  六 おわりに

終章 学士課程カリキュラム改革の課題  有本章
  一 改革の現状
  二 改革の課題

学士課程教育関係年表  天野智水

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