玉川大学出版部の本


<玉川大学教職専門シリーズ>
新説 教育社会学

加野芳正(香川大学教授)・藤村正司(新潟大学教授)・浦田広朗(名城大学教授)編著

A5判並製・224頁
定価 :2,520円(税込)
発行年月 :2007年10月
ISBN :ISBN978-4-472-40356-9 C3037
ジャンル :教育

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学力問題、格差社会、いじめ、不登校、暴力、非行・逸脱など、現代社会で生起するさまざまな教育問題や現象に、社会学的にアプローチする方法を学ぶためのテキスト。教職志望の人のために、問題への取り組み方、教育実践とのつながりがとくに重視されている。各章末には演習問題があり、学習に役立つように配慮されている。

主な目次

はじめに

1章 教育社会学への招待
  1 社会が人間をつくる──社会化の視点
  2 人間が社会をつくる──事例としての格差社会
  3 教育社会学の思考様式

2章 家族と子育て支援の社会学
  1 歴史のなかの家族と子ども
  2 少子社会の進展と子ども像の変容
  3 子育て支援
    コラム 赤ちゃんポスト
        児童虐待
 
3章 学習指導の社会学
  1 「近代」が生み出した「学級」と「一斉授業形式」
  2 学級の「かくれたカリキュラム」
  3 協同を育む学習指導
    コラム 教師期待効果(ピグマリオン効果)

4章 逸脱の解釈学的社会学
  1 解釈学的研究法とは
  2 逸脱の解釈学的研究
  3 解釈学的研究の視点から
    コラム 現象学の考え方

5章 「薬物問題」の社会学
  1 「薬物問題」とは何か?
  2 社会的事実派の「薬物問題」
  3 社会的定義派の「薬物問題」
  4 <よりよい>社会をめざして
    コラム 公的統計の問題
    コラム 対策としての「ハームリダクション(harm reduction)アプローチ」

6章 いじめの社会学
  1 いじめ統計を左右する要因
  2 いじめ研究の動向
  3 学級集団といじめ

7章 暴力の社会学
  1 暴力の定義
  2 社会的文脈のなかでの暴力と体罰──体罰記事を事例として
  3 暴力が指し示すもの──ハードボイルドな暴力論
  4 暴力のパラドクス

8章 教職選択と教員採用の社会学
  1 不況と教職ブーム
  2 教職選択のモデル
  3 教員採用からみる義務教育のゆくえ

9章 教師の社会学
  1 ライフコース研究の意義
  2 新任期──教師への期待と失望
  3 中堅期──変化するキャリア
  4 円熟期──管理職としての教師
  おわりに──教師研究の課題

10章 ジェンダーの社会学
  1 ジェンダーって何だろう
  2 ジェンダー構築という視点
  3 学校における「身体のジェンダー化」
  4 日本におけるジェンダー・バッシング/バックラッシュ言説の分析
    ──「ジェンダーの二分法」の維持と再生産
    コラム マス・メディアとジェンダーに関する研究

11章 学生の歴史社会学
  1 歴史社会学の意義
  2 戦前の学生たち
  3 戦後の大学生
  4 現在の大学生
    コラム 大学の学校化

12章 学歴の社会学
  1 学歴の効果/学歴による格差
  2 なぜ学歴による格差が生じるのか
  3 学歴取得における階層差
  4 教育効果の広がりと学歴
    
索 引


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