段葛の謎(だんかずらのなぞ)

段葛は若宮大路の真ん中の一段高いところに作られた道です。言い伝えでは頼朝夫人政子の安産を願って作られたといい。頼朝自身も石を運び積み上げたと言われています。段葛で面白いのは二の鳥居側の道幅が広く、鶴岡八幡宮側が狭(せま)くなっているところです。ビデオでも分かるように二の鳥居(とりい)側から八幡宮側を見ると、実際以上に遠くにあるように見えます。反対に鶴岡八幡宮側から見てみると、道は平行のように見えて、二の鳥居が近くにあるような錯覚をおこします。

しかも、若宮大路の両側は壁で仕切られていて、今のように横道から出られるようにはなっていませんでした。また壁の高さも幕府側と、今日の小町通り側とでは異なっていました。小町側の方が低かったのです。

どちらも武士の町にふさわしい仕組みと言えますが、なぜだか分かりますか?