【PL法対策のためのQFD演習】
PL法に対する対策を考慮して,過去の不具合から不具合発生の原因を追求し,不具合を未然に防ぐためのQFDの進め方を示してあります.複雑に絡み合った不具合発生のメカニズムについて,連関図を用いて解析し,二元表を用いて抜けのない対策を考える方向が示してあります.
【内 容】
1.
不具合現象の整理2.
不具合現象の予測3.
不具合発生原因の推測4.
一次要因の抽出5.
不具合現象*一次要因展開表の作成6.
一次要因*二次要因展開表の作成7.
対策案の立案8.
二次要因*対策展開表の作成9.
活動計画表の作成
不具合現象の整理は,次のステップで行います.
1―1
事前準備(10分)1―2
不具合現象の整理(30分)以下にステップを説明します.
Step1.グループの編成
1)1グループを5〜6名で編成します.
2)グループメンバーにはできることならば,実際にクレーム対応をしている人,品質保証部の人,品質管理責任者を混在させるとよいと思います.
Step2.自己紹介
1)特定(例えば,自分が一番若いと思える人)のメンバーから時計回りに自己紹介(名前,所属,専門など)をします.
2)品質展開についての経験についても報告します.
Step3.グループ・リーダの選出
1)リーダの役割は,グループ討議の進行係と意見の調整,まとめをします.
2)経験者がリーダ・シップをとると進度が早いようです.
Step1.対象製品の選定
1)対象とする製品を選定します.
2)過去に不具合が発生し,今後も提供し続ける製品で,参加メンバーが共通に認識できる製品を選定します.
Step2.不具合現象の抽出
1)取り上げた製品についての過去の不具合現象を抽出します.
2)不具合現象は,発生した状況についての記述ですから,「現象」を記述します.
3)製品自体の不具合現象,対象製品が人体に影響を及ぼした不具合現象,対象製品が環境に影響を及ぼした不具合現象などを抽出します.
4)過去のクレーム処理伝票,クレーム台帳などがある場合には,これらの帳票から過去の不具合現象を抽出します.
Step3.不具合現象の整理
1)ポストイットもしくは同等のラベルを用意します.
2)抽出した不具合現象をラベルに転記します.
3)ラベルに記入された不具合現象が発生した状況の記述になっているかチェックします.
4)ラベルを一覧できるように方向を揃えて模造紙に貼り出します.
【ポイント】
1)不具合現象は発生した状況をありのままに記述します.
2)不具合の原因と現象の違いについて充分討論します.
3)現象は再現可能であることが望ましいのですが,再現を確認できないものであっても現象が確認できている不具合を抽出します.
4)製品自体の不具合だけでなく,人体への影響,環境への影響などを考えて,過去に発生した不具合現象を抽出します.
5)PL対策では予期しうる使用に対しても保証することが必要ですから,不具合現象の予測が大切です.
不具合現象の予測は,次のステップで行います.
2―1
未発生不具合現象の推測(20分)2―2
不具合現象のグルーピング(20分)2―3
不具合現象展開表の作成(20分)以下,各ステップの作業手順を説明します.
Step1.過去の不具合現象からの類推
1)ラベルに記述された過去の不具合現象から,未発生ですが発生の可能性がある不具合現象を類推します.
2)思い付いた不具合現象を,過去の不具合現象のラベルとは異なる色のラベルかペンの色を変えて,ラベルに記述し模造紙に貼り付けます.
Step2.シーン展開による類推
1)原始データ変換シートを用意します.
2)原始データ欄に過去の不具合現象を記述し,不具合発生の状況をシーンとして5W1Hで記述します.
3)記述したシーンのWho,Where,Whenを意識的に変えてみて,新たな状況を設定し,その状況での不具合発生を類推します.
4)不具合現象が類推されたら,過去の不具合現象のラベルとは異なる色のラベルかペンの色を変えて,ラベルに記述し模造紙に貼り付けます.
5)現象を類推している段階で対策が思い付いたら,対策欄にその対策を記入します.
Step1.類似ラベルの群化
1)不具合現象のラベルが一覧できるように方向を揃え,重複をチェックします.
2)不具合発生内容が似ていると感じられるラベルを4〜5枚集めます.
3)残ったラベルの中から,不具合発生内容が似ていると感じられる不具合現象ラベルを4〜5枚集めます.
4)全てのラベルを同様に4〜5枚の群にします.
5)群化できないラベルについては,そのラベルと類似の不具合現象がないのかを検討し,新たな不具合現象ラベルを作成します.
Step2.上位ラベルの作成
1)群化されたラベルの一群全体を表す不具合現象表現をみつけ,新たなラベルに記入し,ラベル群を囲んだ線の上に貼ります.
2)全ての群についても同様に各群の上位ラベルを作成します.
3)上位ラベルについても群化し,さらに上位ラベルを作成します.
展開表を作成してからさらに現象を類推します
Step1.不具合現象展開表の作成
1)品質表シートを用意します.
2)品質表シートの左の欄に不具合現象のグルーピング結果を転記します.
Step2.不具合現象展開表のチェック
1)不具合現象展開表の階層化,各階層毎の項目数などから発生が予想される不具合現象が漏れていないかをチェックします.
2)ある階層内には幾つかの類似の不具合現象が存在するはずですから,上位項目から下位項目に具体的な不具合現象が存在するのかを検討します.
不具合発生原因の推測は,次のステップで行います.
3―1
不具合発生原因の抽出(30分)3―2
発生原因ラベルの整理(10分)以下,各ステップの作業手順を説明します.
Step1.原始データ変換シートへの記入
1)不具合現象を記入した原始データ変換シートを用意します.
2)各不具合現象に対して,想定されたシーンにおける発生原因を原因欄に記入します.
3)思い付いた原因については,思い付いた時点で原因欄に記入します.
4)原因を類推する段階で対策が思い付いたら,対策欄にその対策を記入します.
Step2.不具合現象展開表からの抽出
1)ポストイットもしくは同等のラベルと模造紙を用意します.
2)不具合現象展開表から発生原因を抽出します.
3)展開表の上位項目は,具体的な現象を抽象化したものですから,この現象からも発生原因を抽出します.
4)抽出された発生原因をラベルに記入し,模造紙に貼り付けます.
Step1.原始データ変換シートからのラベル作成
1)ポストイットもしくは同等のラベルを用意します.
2)原始データ変換シートの原因欄に記述された不具合発生原因をラベルに記入します.
3)記入したラベルを模造紙に貼り付けます.
Step2.発生原因ラベルの整理
1)ラベルを一覧できるように方向を揃えて模造紙に貼り直します.
2)不具合現象展開表の作成時に使用したラベルを貼り直します.
3)ラベルに記入された不具合現象に対する発生原因の不足をチェックします.
【ポイント】
1)未然防止のために,なるべく多くの方法を使って,発生不具合現象を類推します.
2)現象,原因,対応策は分けて考えます.
一次要因の抽出は,次のステップで行います.
4―1
連関図の作成(40分)4―2
重要根本原因の抽出(20分)4―3
一次要因展開表の作成(20分)以下,各ステップの作業手順を説明します.
Step1.因果関係を考慮したラベルの群化
1)発生原因ラベルが貼り出された模造紙を準備します.
2)ラベル間に因果関係があるかを考えて,因果関係がありそうなラベルを群化します.
3)重要不具合現象を中心に,その現象に関係ある原因ラベルを群化します.
Step2.因果関係の線引き
1)群化したラベルのラベル間に因果関係を示す線を鉛筆で記入します.
2)記入する線は「だから線」を用い,原因から結果へと有向線を鉛筆で記入します.
3)AラベルからBラベルに線を引く場合には,A「だから」Bという関係があることを示しています.
4)全てのラベルに対して「だから線」を鉛筆で記入します.
Step3.ラベルの再配置と線引き
1)「だから線」が交差しないように,ラベルの配置を適宜換えて線を記入します.
2)全体の配置を考えて,現象ラベルが中心になり,原因ラベルがまわりから中心に向かうように再配置します.
3)ラベルの配置が決まったところで,「だから線」をボールペンなどで記入します.
Step1.発生原因ラベルの分類
1)連関図にまとめたラベルを分類します.
2)連関図のラベルには,有向線の矢印が入ってくるだけのラベルと,矢印が出ていくだけのラベルと,矢印が入ったり出たりしているラベルがあり,矢印が出ていくだけのラベルとその他に分類します.
3)矢印が出ていくだけのラベルを二次要因とし,他のラベルを一次要因とします.
Step2.根本原因の確認
1)矢印が出ていくだけのラベルには根本原因が記述されているはずで,根本原因であるのかをチェックします.
2)新たな,もっと根本と考えられる原因が考えられた場合には,連関図にそのラベルを追加します.
3)全ての二次要因ラベルが根本原因かをチェックします.
Step1.類似ラベルの群化
1)一次要因のラベルが一覧できるように方向を揃え,重複をチェックします.
2)原因の発生が似ていると感じられるラベルを4〜5枚集めます.
3)残ったラベルの中から,原因の発生が似ていると感じられるラベルを4〜5枚集めます.
4)全てのラベルを同様に4〜5枚の群にします.
5)群化できないラベルについては,そのラベルと類似の発生原因がないのかを検討し,新たな発生原因ラベルを作成します.
Step2.上位ラベルの作成
1)群化されたラベルの一群全体を表す発生原因表現をみつけ,新たなラベルに記入し,ラベル群を囲んだ線の上に貼ります.
2)全ての群についても同様に各群の上位ラベルを作成します.
3)上位ラベルについても群化し,さらに上位ラベルを作成します.
Step3.一次要因展開表の作成
1)不具合現象展開表を記述した品質表シートを用意します.
2)品質表シートの上の欄に一次要因のグルーピング結果を転記します.
【ポイント】
1)連関図のラベル間の線には「だから線」と「ためには線」があります.
2)「だから線」は因果関係を示すときに用い,「ためには線」は方策を結ぶときに用います.
3)連関図は現象を中心にして,原因が回りから中心に向かうようにラベルを配置し,だから線を記入します.
4)PL対策では予測が重要で,因果関係を把握する際にも原因が考えられたら,その場でラベルを作成して連関図に盛り込みます.
不具合現象*一次要因展開表の作成は,次のステップで行います.
5―1
不具合現象と一次要因の対応関係付け(30分)5―2
一次要因のチェック(10分)以下,各ステップの作業手順を説明します.
Step1.対応関係の記入
1)定規を用意します.
2)不具合現象と一次要因が記入されている品質表シートを用意します.
3)不具合現象を発生させる直接の原因と考えられる一次要因を探します.
4)不具合現象と一次要因の対応関係の強さを考慮して,◎○△の記号を用いて対応が考えられる升の中に記入します.
Step2.対応関係の集中度によるチェック
1)対応関係の◎○△の記号が集中している一次要因を探し出します.
2)その一次要因の表現について抽象のレベルが高すぎないかを,他の一次要因表現と比較し,必要があれば訂正します.
3)対応関係の◎○△の記号が同じ所に付いている一次要因がないかをチェックします.
4)対応関係が同じ所に付いている一次要因は,両方必要か検討します.
Step1.重要一次要因のチェック
1)二元表の全体を見渡して,重要と考えられる一次要因をチェックします.
2)不具合現象からみて◎の対応関係がある一次要因が存在するかチェックします.
3)◎の対応関係がある一次要因が存在しない場合には,直接の原因となる一次要因を考えて追加します.
一次要因*二次要因展開表の作成は,次のステップで行います.
6―1
二次要因展開表の作成(30分)6―2
一次要因*二次要因展開表の作成(30分)6―3
二次要因のチェック(10分)以下,各ステップの作業手順を説明します.
Step1.二次要因のグルーピング
1)二次要因ラベルを一覧できるように模造紙に方向を揃えて貼り付けます.
2)重複する二次要因ラベルを取り除きます.
3)原因が似ていると感じられるラベルを集め,4〜5枚ごとの群にします.
S)各群が全体で,どのような原因によるものかをラベルに記入し,各群の所に貼り付けます.
5)二次要因が多い(100枚以上ある)場合には,群を代表するラベルについてもグルーピングします.
Step2.二次要因展開表の作成
1)展開表シートを用意します.
2)展開表シートに二次要因のグルーピング結果を展開表の形に転記します.
Step3.二次要因展開表のチェック
1)二次要因展開表の階層化,各階層毎の項目数などをチェックします.
2)項目が極端に少ない場合には,二次要因と考えられる原因を類推します.
Step1.二元表の作成
1)不具合現象と一次要因を記入した品質表シートを用意します.
2)用意した品質表シートの下側に二次要因の展開表を貼り付けます.
3)不具合現象展開表の項目が多い場合には,不具合現象展開表を折り曲げて一次要因と二次要因の二元表が見やすいように作成します.
4)二次要因の展開表シートの横線を延長して二元表を完成させます.
Step2.対応関係記入方法の確認
1)対応関係の付け方について,リーダーを中心に検討します.
2)対応関係の強さを3段階で付けるのか,5段階で付けるのかなどを話し合います.
3)演習では◎:対応が強い,○:対応がある,△:対応を考慮する必要があるの3段階とします.
4)対応関係付けの方向としては,一次要因が二次要因によって生起するかを考えます.
Step3.対応関係の記入
1)定規を用意します.
2)二次要因から考えて,結果に至る一次要因を探し出します.
3)二次要因と一次要因の関連の程度を考慮して,◎○△の記号を升の中に記入します.
4)全ての要因間の対応関係を付けます.
Step1.対応関係の集中度によるチェック
1)対応関係の◎○△の記号が集中している二次要因を探し出します.
2)その二次要因の表現の抽象のレベルが高すぎないかを,他の二次要因表現と比較し,必要があれば訂正します.
3)対応関係の◎○△の記号が同じ所に付いている二次要因がないかをチェックします.
4)対応関係が同じ所に付いている二次要因は,両方必要か検討します.
Step2.重要二次要因のチェック
1)二元表の全体を見渡して,重要と考えられる二次要因をチェックします.
2)重要二次要因に対して対策を講じることで一次要因がどの程度発生防止できるかを検討します.
3)さらに,重要二次要因に対して対策を講じることで,どの程度不具合現象の発生を防止できるかを検討します.
【ポイント】
1)二次要因と一次要因との二元表によって根本原因である二次要因に対策を講じることで不具合現象の発生を防止できるか検討します.
2)二次要因が根本原因になっているはずですが,条件が重なって始めて現象が生起する場合もありますから注意する必要があります.
3)一次要因と二次要因の対応関係をつけながら,対策が考えられる要因であるのかもチェックします.
4)対応関係付けに際して,因果関係が明らかになっている場合の対応関係の印と,確認がとれていない場合の対応関係の印を分けることも考慮する必要があります.
対策案の立案は,次のステップで行います.
7―1
二次要因に対する対策立案(30分)7―2
一次要因に対する検討(10分)7―3
対策展開表の作成(20分)以下,各ステップの作業手順を説明します.
Step1.作業分担の決定
1)リーダーを中心に対策表現を検討します.
2)方策表現は「〜を〜する」という機能表現に近い表現とします.
3)対策を考える二次要因の分担を大分類項目の単位で決定します.
Step2.対策案の立案
1)原始データ変換シートを用意します.
2)担当する二次要因に対する対策を対策欄に記入します.
3)対策を立案する際にはシーン欄に記述された不具合発生の状況を頭に思い浮かべながら考案します.
4)製品自体に対する対策と,人に対する対策と,環境に対する対策を考える必要があります.
5)製品自体のハードウエアを改良することによる対策以外に,取扱説明書に記述することによる対策,警告表示による対策なども考慮します.
Step1.対策ラベルの作成
1)ポストイットもしくは同等のラベルを用意します.
2)原始データ変換シートの対策欄に記述された対策をラベルに転記します.
3)二次要因に対する対策だけでなく一次要因に対する対策もラベルに転記します.
Step2.対策ラベルのチェック
1)対策ラベルを一覧できるように模造紙に方向を揃えて貼り付けます.
2)重複する対策ラベルを取り除く.
3)ラベルに記述された対策で,一次要因の発生を防止することができるかチェックします.
4)新たな対策が考えられた場合には新たなラベルに記入します.
Step3.対策のグルーピング
1)関連が深いと感じられる対策ラベルを集め,幾つかのグループに分けます.
2)さらに,各グループの対策ラベルの中で具体的な対策が書かれているラベルを集め,全体でどのような対策かを表現する対策表現を見つけて,ラベルに記入するか,既に書かれたラベルから抽出します.
3)各グループ毎にグルーピング結果を階層図にまとめます.
Step1.対策の追加確認
1)対策表現の名詞の部分と動詞の部分に分けて,名詞の部分に対する動詞として必要なものが全て記述されているか確認します.
2)動詞の部分についても同様に,動詞に対して必要な名詞側が全て記述されているか確認します.
3)チェックの結果,対策として有効と考えられるものがあれば,その対策をラベルに記入します.
Step2. 対策展開表の作成
1)展開表シートを用意します.
2)対策の階層図を展開表の形に転記します.
3)上位項目から下位項目の方向に,対策の抜けがないかチェックします.
【ポイント】
1)対策は機能表現と同様に名詞(対象)と動詞(作用)を用いて表現します.
2)対策については展開表を作成せずに,一覧表でまとめることもできます.
3)対象品のハード自体に施せる対策,警告表示による対策,取扱説明書による対策などを考えます.
二次要因*対策展開表の作成は,次のステップで行います.
8―1
二次要因*対策二元表の作成(20分)8―2
対応関係の記入(20分)8―3
対策のチェック(10分)以下,各ステップの作業手順を説明します.
Step1.対策の転記
1)二次要因展開表と新たな品質表シートを用意します.
2)新たな品質表シートの横軸(品質表シート上側)の欄に,対策展開表を転記します.
Step2.二次要因*対策二元表の作成
1)新たな品質表シートを二次要因の展開表の右側に貼り付けます.
2)一次要因展開表の項目が多い場合には,一次要因展開表を折り曲げて二次要因と対策の二元表が見やすいように作成します.
Step1.対応関係記入方法の確認
1)対応関係の付け方について,リーダーを中心に検討します.
2)対応関係の強さを3段階で付けるのか,5段階で付けるのかなどを話し合います.
3)演習では◎:対応が強い,○:対応がある,△:対応を考慮する必要があるの3段階とします.
4)対応関係付けの方向としては,二次要因が対策を講じることによって防止できるかで考えます.
Step2.対応関係の記入
1)定規を用意します.
2)二次要因から考えて,有効と考えられる対策を探し出す.
3)二次要因と対策の関連の程度を考慮して,◎○△の記号を升の中に記入します.
4)全ての二次要因と対策間の対応関係を付けます.
Step1.二次要因に対する対策の有無のチェック
1)二元表全体を見渡して,二次要因による不具合を防止するための対策が存在するかをチェックします.
2)二次要因による不具合を防止する対策が存在しない場合には,新たな対策表現をみつけて,対策を追加します.
Step2.一次要因に対する対策の有無のチェック
1)時間があれば,一次要因と対策との二元表を作成して,一次要因による不具合を防止するための対策が存在するかをチェックします.
2)一次要因による不具合を防止する対策が存在しない場合には,新たな対策表現をみつけて,対策を追加します.
【ポイント】
1)予測不具合を含めた不具合現象を防止するために有効な対策を明確にします.
2)基本的にはハードで対策が終わることが望ましいのですが,現状の技術でハード的な対策が講じられない場合は,警告表示や取扱説明書による対策を講じます.
3)連関図,一次要因*二次要因展開表が確実に完成していれば必要ありませんが,時間があれば,一次要因と対策との二元表を作成することが望まれます.
活動計画表の作成は,次のステップで行います.
9―1
対策優先順位の決定(30分)9―2
活動計画表の作成(30分)以下,各ステップの作業手順を説明します.
Step1.難易度・効果の推定
1)過去の不具合状況から重要二次要因を抽出します.
2)二次要因*対策展開表を用意します.
3)重要二次要因と対応関係がある対策について,その難易度と効果を推定します.
4)推定は◎○△程度の記号でもかまいません.
Step2.工数・費用の見積
1)難易度と効果を推定した対策の中から特に有効と考えられる順に,対策の工数と費用を見積もります.
2)工数は時間で,費用は金額で見積もります.
Step3.優先順位の決定
1)難易度,効果,工数,費用の諸要素を考慮して,対策の優先順位を決めます.
2)工数・費用がかからず,難易度が低くて効果のあるものを優先します.
3)企業のポリシーとして必要な対策については,優先順位を上位にします.
Step1.実施項目の記入
1)活動計画表を作成する対策を優先順位の上位から2〜3選定します.
2)対策実施に必要な具体的な実施項目を列挙します.
3)対策着手から対策完了までの実施順序と必要工数を見積もります.
Step2.実施項目の記入
1)活動計画表シートを用意します.
2)対策活動の表題を記入します.
3)実施項目欄に対策完了までの実施項目を順序通りに記入します.
Step3.日程計画の記入
1)各実施項目について見積もった要工数を,必要な長さの矢線で日程を記入します.
2)同時並行で進められる実施項目については,矢線を日程上で重ねて記入します.
Step4.作成者・作成年月日の記入
1)最後に,作成者,作成年月日など必要事項を記入します.
【ポイント】
1)重要対策から活動計画表を作成します.
2)注意点・ポイントを分かりやすく記入します.
3)過去に実際に起こした不具合について,今後の歯止めとなる対策から実施します.
4)予測不具合は発生可能性の高いものから順次対策を実施します.
5)考えられた対策は,なるべく社内で情報の共有化がはかれるようにし,提案制度などを利用して全社で対策の追加を募集するようにします.
【注】
この演習を行う際に使用します各種の演習用シートは,日本規格協会から出版されている「QFDガイドブック」に添付されています.さらに,この「QFDガイドブック」にはQFDの支援ソフトがCD−ROM版でついており,図表入りで詳細な説明がしてあります.