研究室ガイド

玉川大学 入試Navi

入学者受入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

農学部では、玉川大学の建学の精神・教育理念、農学部の教育方針を基盤とし、国際社会が必要とする能力と態度を備えた人材の養成を担う高等教育機関としての役割を果たすため、以下に示す各学科のアドミッション・ポリシーを設定します。

生産農学科

生産農学科ではあらゆる生物を人間生活の貴重な「資源」としてとらえ生物の持つ機能や特性を分子から個体の視点で追究できる人材の養成を目指している。そのためアドミッション・ポリシーを以下のように設定する。

  1. 高等学校の課程における理数系科目(生物、化学、数学)の教科書レベルの知識を持つ人。また、語学系科目に対する学力の指標の一つとして、関連する検定(実用英語技能検定準2級程度)、テスト(TOEIC®L&R400点程度)などで相応のスコアを有していることが望ましい。
  2. 農学に対して関心を持ち、積極的に専門知識を学ぼうとする姿勢を持つ人。
  3. 実験や実習にも積極的に取り組む意欲を持つ人。
  4. 自分の考えをしっかり言葉で表現でき、かつ互いに議論でき、協調性のある人。

理科教員養成プログラムについては、上記に加え、以下も要項として求める。

  1. 自然科学全般に対して強い関心を持つ人。
  2. 理科教員や農業科教員、または教育関連の職業に就くことを第一目標としている人。
  3. 理科や農業の面白さや大切さを、自らの経験を通して生徒に伝えることのできる教員を目指す人。
  4. 教材研究などに積極的かつ安全に取り組める人。
  5. コミュニケーション力、文章作成力、協調性を備え、さまざまな問題の解決に主体的に取り組める人。

環境農学科

環境農学科では、「環境」を中心に「自然、農業、社会のつながり」をよく理解し、国際性と地域性のセンスを兼ね備え、「持続可能な開発目標、SDGs」の達成に貢献できる人材を養成することを目指す。そのために、アドミッション・ポリシーを以下のように設定する。

  1. 高等学校の課程における理数系科目(生物、化学、数学)の教科書レベルの知識を持つ人。また、語学系科目に対する学力の指標の一つとして、関連する検定(実用英語技能検定準2級程度)、テスト(TOEIC®L&R400点程度)などで相応のスコアを有していることが望ましい。
  2. 自然環境や農業における諸問題や異文化交流を踏まえた国際協力について、常に問題意識を持って考えられる人。
  3. 海外留学に4ヵ月間参加することを承諾できる人、在学期間を通して英語に関する授業に積極的に取り組むことができる人。
  4. 本学科で学んだことを活かし、卒業後に環境・農業分野をはじめとし、さまざまな分野で貢献する意欲を有する人。

先端食農学科

先端食農学科では、世界の食料生産や食料需給、食品加工や食品製造にかかわる状況を理解し、それらに関わる専門的な知識と実践的な能力を修得することにより、社会で必要とされる食料生産や食品加工の現場で貢献できる人材の養成を目指す。そのためのアドミッション・ポリシーを以下のように設定する。

  1. 高等学校の課程における主要な科目(生物、化学、数学)の教科書レベルの知識を持つ人。また、語学系科目に対する学力の指標の一つとして、関連する検定(実用英語技能検定準2級程度)、テスト(TOEIC®L&R400点程度)などで相応のスコアを有していることが望ましい。
  2. 食料生産、食料供給、食品製造、食品加工などについて問題意識を持ち、食料や食品に関する新しい技術やその開発に関心を持って取り組むことができる人。
  3. 本学科で学んだことを活かし、卒業後に食料生産や食品製造加工をはじめとするさまざまな分野で貢献する意欲を有する人。

教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

農学部の人材養成等教育研究に係る目的ならびに卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づいて、入学者が主体的に学修に取組み、教職員による教育・支援および指導の下で自らの目標を達成できるよう体系的な教育課程を設けています。また、この教育課程の編成に当たっては、社会が要請する「学士力の養成」や「キャリア形成」、すなわち大学を卒業した人が備えているべき資質も重視しています。さらに、グローバル社会に対応するための英語力獲得を目指します。各学科の教育課程については、以下の方針に基づいて構築しています。

生産農学科

  1. 実験の基礎技術や応用技術を修得できるように実験科目を配置する。1年次、2年次には『基礎生物学実験』、『基礎化学実験』、『生物化学実験』を配置、3年次には『専門実験・実習A・B』を配置し、実験のスキルアップを図る。
  2. 実習の基礎知識や専門知識を修得させるために、1年次および2年次に『フィールド実習A・B』を配置する。また、3年次に配置する『フィールド実習C』では、北海道、神奈川県(箱根町)、鹿児島県の学外農場を利用し、それぞれの地域の特徴ある実習を体験し、さらなる技術の修得を図る。
  3. 3年次には『生産農学演習A』を配置し、4年次には『生産農学演習B・C』また4年間の集大成として、『卒業研究A・B』や『卒業研究論文』を配置し、それぞれの研究に携わる。

理科教員養成プログラムについては、以下の方針に基づいて教育課程を構成する。

  1. 専門科目の中核となる科目については、自然科学の幅広い知識を豊富な科目群の中から学生が選択して学べるようにする。
  2. 理科や農業に関する知識を深めることと並行して、1年次から「教職関連科目」を履修し、教職に就くために必要な知識と姿勢を確実に、早い段階から、身に付けることができるようにする。
  3. 自然科学の幅広い分野の知識と実践能力を獲得し、国民全体の科学技術リテラシーの向上と、児童・生徒の理科離れ等の諸問題に対応できるようにする。

環境農学科

  1. 国際共通語としての英語運用力を高めるとともに異文化を理解し、国際的なセンスを身に付けるため、原則として2年次に全員が海外留学に参加する(約4ヵ月間)。1年次(留学前)に留学に必要となる英語力と基礎知識を高め、留学後にその成果を振り返り、卒業時までに英語運用力のさらなる向上を図る。
  2. 地域性理解のため、全員が北海道または鹿児島県の本学施設での実習に参加する(約10日間)。
  3. 3年次後半から生態系科学領域、持続的農学領域のいずれかに所属して学修を深める。
  4. 4年次にはより専門的な分野に分かれて卒業研究に取り組み、4年間の学修の総まとめを通して、本学科の到達目標と学士力の達成度を確認する。

先端食農学科

食と農に関わる教育・研究を修めるために、講義科目と実験、実習、演習科目の相補性を考慮し、基礎から専門へと実践知の獲得が可能な科目配置とした。
1年次には『生物学』『化学』『基礎生物学実験』『基礎化学実験』といった基礎的知識や技術を修得するための科目を、2年次には『生物化学A・B』『微生物学』『食品製造科学』『食品機能化学』『園芸学』『植物栄養学』『先端食農実験』といった基本的な知識や技術を修得し専門領域へと導入するための科目をそれぞれ配置している。3年次では、4年次での専門的な教育研究に向けて、『生物化学C』『食品衛生学』『栄養生理化学』『農薬化学』『植物生理学』『専門領域研究A・B』などの科目を配置している。また、『フィールド総合実習A・B・C』『先端食農実習』『食品加工実習』などの実習科目も設置され、個々の学生が自身の研究テーマを決定できるように工夫している。そして、4年次は集大成として各自の研究テーマに基づいて卒業研究を行い、論文を作成できるよう『先端食農演習A・B』『卒業研究A・B』『卒業研究論文』といった科目を配置している。

卒業認定・学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

農学部は、人材養成等教育研究に係る目的に基づくカリキュラムを通して、以下の知識・技能・態度を学士力として修得・涵養し、卒業要件を充足した人に、学士(農学)の学位を授与します。

  1. 農学をはじめとし、様々な自然科学分野の情報を、収集・分析・理解・説明することができる。
  2. 生物学や化学を基盤とした農学に関連する科学的知識を、社会で必要とされる新たな知識・技術の発見や獲得、持続可能な発展、地域や地球規模での環境保全に応用できる。
  3. 社会の一員として、協調性や共同作業における役割分担の重要性を理解し、それらの態度・志向性をもち、生涯にわたって学ぶ姿勢を維持・向上することができる。
    また、それらを通じて社会に貢献できる。学位授与に当たり、各学科が重視する学士力は次の通りである。

生産農学科

生産農学科が重視する学士力には以下の項目が挙げられ、これらの力を身に付けることが卒業時における到達目標となる。

  1. 生物資源を有効利用するために必要な自然科学の情報を収集・分析・理解し、正しく活用することができる。
  2. 農学に関連する専門的知識や理論を体系的に修得、理解し、関連産業の持続可能な発展や環境保全に応用できる。
  3. 実験・実習を通して技術と理論を修得することができる。
  4. 農学の学びに基づいて、協調性や倫理観を身に付け、社会に貢献できる。

理科教員養成プログラムに所属する学生ついては、以下の学士力を身に付けることが到達目標となる。

  1. 自然科学の情報を、収集・分析・理解・説明することができる。
  2. 協調性や共同作業における役割分担の重要性を理解し、それらの態度・志向性をもち、生涯にわたって学ぶ姿勢を維持・向上することができる。また、それらを通じて社会に貢献できる。
  3. 理科や農業の面白さや大切さを理解し、理科教育または農業科教育に必要な情報を収集・分析・理解し、生徒等にわかりやすく説明できる。
  4. 理科教育や農業科教育に必要な実験や実習を、生徒等に正しく、安全に指導できる。
  5. コミュニケーション力、語学力、文章作成力、計算力、協調性など、さまざまな問題に対する解決能力を修得し実践できる。

環境農学科

環境農学科が重視する学士力には以下の項目があげられ、これらの力を身に付けることが卒業時における到達目標となる。

  1. 「環境」を中心に「自然、農業、社会のつながり」について理論的に学修し、理論的学修成果と実験・実習などの実践的・体験型学修を結びつけ、環境問題にさまざまなレベルで対応できる知識・技術を修得する。
  2. 海外留学(カナダ、ニュージーランド)および国内(北海道、鹿児島、箱根町)にある本学の各施設を利用したカリキュラムにより、「環境」や「自然、農業、社会のつながり」の相違点や類似点を比較し、国際的・地域的に理解できる。
  3. 国際社会の一員として、協調性、寛容な態度や社会貢献の重要性を理解し、それらを生涯にわたり向上し続ける意欲と技能を修得する。
  4. 言語や文化の多様性を理解、受容でき、問題解決のために国際性と地域性の多様な視野を持って積極的に行動することができる。
  5. 国際社会の現場で必要となる、エントリーレベル以上の英語運用能力(TOEIC®L&R600点以上のスコア)を保有している。

先端食農学科

先端食農学科が重視する学士力には以下の項目が挙げられ、これらの力を身に付けることが卒業時における到達目標となる。

  1. 世界の食料生産や食料需給、食品加工や食品製造に関わる状況を理解し、それらに関わる専門的な知識と実践的な能力を修得することにより、社会で必要とされる食料生産や食品加工の現場で貢献できる。
  2. 自然科学、特に化学と生物学を習熟した上で、食料生産や食品加工について修得した知識と実践的な能力を食料の生産、加工現場に適用して活かすことにより、安全で効率的な食料供給に貢献できる。
  3. 実験実習と講義を並行しながら理論とスキルを修得することができる。
  4. 情報を収集し、分析することで、自ら解決法を考え提示することができる。

人材養成等教育研究に係る目的

農学部は、これからの日本に求められる国際競争力の維持・向上、活力ある地域社会の構築という重要課題に「農学」という「食」、「環境」、「健康」に直結する学問領域を通じて、果敢に取り組み、問題を発見・解決する意欲と実行力のある人材の養成を目的とする。実物教育、総合的・学際的視点、国際性、倫理観の4つを重視する教育・研究を展開し、「生産農学」、「環境農学」、「先端食農」という広い視野で農学全般を捉えることを特色とする。これらを通じ、科学の基本である「なぜ?」という鋭い視点を持つ知的好奇心旺盛な人材育成を達成する。

生産農学科は、あらゆる生物を人間生活の貴重な「資源」としてとらえ、生物の持つ機能や特性を分子から個体の視点で追究できる人材の養成を行う。具体的には、有用微生物や有用天然物の探索、遺伝子組換え・昆虫の飼育・植物の栽培などの理論と技術を学修後、新機能の開発に結びつく研究を進める。これらの学修を通じて「生命の尊厳」・「他の生物との共存」などの倫理観を培い、食と農の安全安心に貢献できる人材育成を目指す。また、生産農学科は教員を養成するプログラムを設けており、中学・高等学校(理科)および高等学校(農業)教員を育成する。

環境農学科は、「環境」を中心に「自然、農業、社会のつながり」をよく理解し、国際性と地域性の多様なセンスを兼ね備え、「持続可能な開発目標、SDGs」の達成に貢献できる人材の養成を行う。具体的には、農学に関する分野・諸問題に強い興味や取り組む意欲を持ち、理論的学修と実践的・体験型学修を組み合わせた「環境」理解に基づいて、さまざまな問題解決に必要となる主体性と協調性を身に付けた人材を育成する。

先端食農学科は、食料や食品の安全性や信頼性に関心が高まる中、既存の農業を越えた新たな食料生産のしくみや食品の機能性、食品製造にかかわる専門的な知識と実践的な能力を身に付けた人材を養成することを目的とする。植物工場や陸上養殖など最先端のシステム化された食料生産に関する知識や能力を修得し、また食品の機能性や安全性、食品の製造・加工に関する知識や能力を習熟できる学修環境の提供を通じて、食料生産、食品加工の現場で活躍できる人材を養成する。