入学者受入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

工学部では、玉川大学の教育信条に基づき、幅広い教養を持つ人間力を備えた実践的技術者を世に送り出すことを共通に目指しています。そのために、以下のような入学生を求めています。

情報通信工学科

  1. 高等学校の課程における主要な教科(数学、理科(物理・化学)、外国語(英語)、国語等)の教科書レベルの基礎知識を有する人。数学は実用数学技能検定2級程度の学力を有する人。文章を正しく読解し、適切な表現を用いて論理的に記述する基礎的な能力を有する人。英語は実用英語技能検定準2級程度、またはTOEIC®L&R400点程度の学力を有する人。【知識・理解】
  2. 学内外の活動などにも積極的に関わり、人間力の向上を目指す人。【態度】
  3. 卒業までに外国人と意思疎通のできる英語力を修得することとともに、工学として必要な情報処理能力および数理的能力を修得することを目標にできる人。【態度·志向性】
  4. 工学的成果を人類の社会福祉に役立てようとする倫理観を持つ人。【関心・意欲】
  5. 新しい技術を創造するための専門知識を身に付けることを目標に、たえず努力することができる人。【態度·志向性】

ソフトウェアサイエンス学科

  1. 高等学校の課程における主要な教科(数学、理科(物理・化学)、外国語(英語)、国語等)の教科書レベルの基礎知識を有する人。数学は実用数学技能検定2級程度の学力を有する人。文章を正しく読解し、適切な表現を用いて論理的に記述する基礎的な能力を有する人。英語は実用英語技能検定準2級程度、またはTOEIC® L&R 400点程度の学力を有する人。【知識・理解】
  2. 教育課程以外の学内外の活動に積極的に関われる人。【態度】
  3. 卒業までに外国人と意思疎通のできる英語力を修得することとともに、工学として必要な情報処理能力および数理的能力を修得することを目標にできる人。【態度・志向性】
  4. 社会が何を求めているか、常に問題意識を持って考えられる人。【思考・判断】
  5. 本学科で学んだことを生かし、コンピュータ・ソフトウェア技術、情報セキュリティ・モバイルネットワーク技術、ゲーム・コンテンツ関連技術、情報・数学教員のなかから1つ以上の専門分野において社会に貢献する意欲を有する人。【関心・意欲】

マネジメントサイエンス学科

  1. 高等学校の課程における主要な教科(数学、理科(物理・化学)、外国語(英語)、国語等)の教科書レベルの基礎知識を持つ人。数学は実用数学技能検定2級程度の学力を有する人。文章を正しく読解し、適切な表現を用いて論理的に記述する基礎的な能力を有する人。英語は実用英語技能検定準2級程度、またはTOEIC®L&R400点程度の学力を有する人。【知識・理解】
  2. 教育課程以外の学内外の活動に積極的に関われる人。【態度】
  3. 卒業までに外国人と意思疎通のできる英語力を修得することとともに、工学として必要な数理的能力を修得することを目標にできる人。【態度·志向性】
  4. 社会が何を求めているか、常に問題意識を持って考えられる人。【思考・判断】
  5. 本学科で学んだことを生かし、社会に貢献する意欲を有する人。【関心・意欲】

デザインサイエンス学科

  1. 高等学校の課程における主要な教科(数学、理科(物理・化学)、外国語(英語)、国語等)の教科書レベルの基礎知識を有し、文章を正しく読解できるとともに適切な表現を用いて論理的に説明できる基礎的な能力を有する人。例えば、数学は実用数学技能検定2級程度の学力を有する人。英語は実用英語技能検定準2級程度、またはTOEIC®L&R400点程度の学力を有する人。【知識・理解】
  2. 研修行事や各種コンテスト・学会などの学内外のさまざまな活動に積極的に関われる人。【態度・志向性】
  3. 解が一つに定まらない社会の課題に対し、さまざまな学問を融合して課題解決に向けた取り組みを継続できる人。【思考・判断】
  4. グローバルに活動するために、意思疎通ができる外国語(英語)の修得を目指せる人。【汎用的技能】【態度・志向性】
  5. 本学科で学んだことを生かし、社会に貢献する意欲を有する人。【関心・意欲】

数学教員養成プログラム

  1. 高等学校の課程における主要な教科(数学、理科(物理・化学)、外国語(英語)、国語等)の教科書レベルの基礎知識を持ち、他者にその内容を説明できる人。数学は実用数学技能検定準1級程度の学力を有する人。文章を正しく読解し、適切な表現を用いて論理的に記述する基礎的な能力を有する人。英語は実用英語技能検定準2級程度、またはTOEIC®L&R400点程度の学力を有する人。【知識・理解】
  2. 教育課程以外の学内外の活動に積極的に関われる人。【態度】
  3. 卒業までに外国人と意思疎通のできる英語力、数学教員としての数学力並びに指導力を修得することを目標にできる人。【態度·志向性】
  4. 社会が何を求めているか、常に問題意識を持って考えられる人。【思考・判断】
  5. 本プログラムで学んだことを生かし、教育の分野に貢献する意欲を有する人。【関心・意欲】

教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

工学部では、人材を養成するために、各学科で以下の方針に基づき学科カリキュラムを構成しています。

情報通信工学科

  1. 数学、物理、プログラミングにおいて徹底した基礎教育を行う。【知識・理解】
  2. 組み込み技術は、情報通信の基盤を支える必要不可欠な技術であるとの判断から、関連する『プログラミングⅠ』『プログラミングⅡ』『電気回路入門』『センサ工学』『インテリジェントデバイス入門』の講義科目と『情報工学実験Ⅰ』『情報工学実験Ⅱ』の実験科目を必修とする。【知識・理解】
  3. 将来の就職先ならびに専門性を考慮し、専門領域は、「情報・通信」と「人工知能・ロボティクス」の2領域で構成する。【知識・理解】
  4. データサイエンス技術を確率・統計の基礎から身に付けることができるように、『データサイエンス入門』『データサイエンスⅠ』『データサイエンスⅡ』を設置する。【知識・理解】
  5. 大学院での研究に繋がる専門的な内容が修得できるように、発展的な専門科目として『人工知能』『光通信工学』という2つの4単位科目を4年次前期に設置する。【統合的な学修経験と創造的な思考力】

ソフトウェアサイエンス学科

  1. コンピュータ・ソフトウェア技術、情報セキュリティ・モバイルネットワーク技術、ゲーム・コンテンツ関連技術、情報・数学教員の4分野の専門知識および技能を体系的に修得するための専門科目を設置する。そして自己研鑽を積み重ね、スキルアップを継続する力を養成することを目的として、資格取得を支援する活動を行う。
  2. プログラミングは本学科の教育の根底をなす理論、概念、技術であるため、少人数クラスによる徹底教育を行う。
  3. 最先端技術、市場動向、会社における企業理念などについて学ぶために企業講義(株式会社日立製作所)を開く。
  4. ゲーム・コンテンツ分野では、プログラミング技法などの技術的側面を中心としながら、コンテンツ、企画開発に関する内容も扱う。
  5. 3年次までに修得した専門知識および技能を活用することによって、専門分野における問題を発見・解決し、その成果を論理的かつ簡潔に伝達する能力を養成するために、卒業研究を必修科目として設置する。

マネジメントサイエンス学科

  1. 1年次において言語能力(日本語、英語)と論理的思考(数学)を徹底的に育成し、必要な学修や知識の習得を自主的に行う姿勢を身に付ける。
  2. 2年次では上記に加えて、専門科目のなかで分析能力とプロジェクト運営能力を育成することを通じて、最後までやり遂げる力とコミュニケーション能力の基礎を形成する。
  3. 3・4年次において専門科目をさらに発展させ、基礎力をどのように応用するかといった真の実践能力を育成していく。
  4. ビジネスパーソンとして必要とされる基礎力を高度に育成することができた人材を早期に発見し、特別に海外語学研修や企業への参画を経験させ、より成熟した形で世の中へ送り出すプログラムを用意する。

デザインサイエンス学科

  1. 「デザイン能力」の基盤(課題を理解する力)を身に付けるために、数学・物理学・化学・科学論などの自然科学分野から、経済学・社会学などの社会科学分野、芸術・哲学・英語・日本語などの人文科学・語学分野まで、多様な学問分野を幅広く学ぶ。
  2. 課題を発見し解決する力を身に付けるために、工学倫理、知的財産分野(特許や工業デザインなどの知的財産権)、デザイン分野(人間工学・プロダクトデザインなど)、ロボット分野(機構デザイン・メカトロニクス)、環境分野(ソフトエネルギー・都市環境デザインなど)について、地球環境・人類にとって有益であるという観点を基本にして学ぶ。
  3. 課題の解決策(解)を社会実装するために、現場での実体験を重視した実験・実習・演習科目を通じて、創造力・コミュニケーション力・イノベーション力を養い、企画・設計・実行・報告などの能力を身に付ける。
  4. 課題を多角的に把握するために、商品企画・マーケティング・資金調達などのビジネス分野も学ぶと同時に、研究室活動・学内外各種コンテスト・学会活動等を通じて、再度、課題の発見と解の策定を統合的に学び、「デザイン能力」の完成を目指す。
  5. 「より高度な社会貢献度を持つデザイン能力」を修得するための大学院進学も見据えて、学部最終学年では、さらに専門性の高い大学院設置科目を先行して学ぶことができる。

卒業認定・学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

工学部では、人材養成等教育研究に係る目的を達成させるために、次のような能力を身に付けさせます。

  1. 時代をリードする「自然と共生できる工学」「人を思いやる工学」の実践を通して、社会人として十分な品格を持った豊かな人間性
  2. 工学に関する専門の知識や技術のほか、コミュニケーション力、問題発見・解決能力

各学科では、下記のような能力を身に付け、かつ所定の単位を修得した学生は卒業が認定されます。

情報通信工学科

  1. 人と人のコミュニケーションを基盤としたより良い社会を築くため、情報・通信技術者としての幅広い素養と倫理を身に付けている。【態度・志向性】
  2. グローバルな社会で活躍できる工学技術者として、技術的な議論ができる英語力と数理能力を身に付けている。【知識・理解】
  3. 問題の発見能力、分析能力、解決能力、表現能力等を養い、深い洞察と考察ができる能力を身に付けている。【汎用的技能】
  4. 結果を体系的にまとめあげ、発表することでプレゼンテーション能力を高め、かつ技術者として論理的に討議できるコミュニケーション能力を身に付けている。【統合的な学修経験と創造的思考力】

ソフトウェアサイエンス学科

  1. 専門科目の履修を通して、コンピュータ・ソフトウェア技術、情報セキュリティ・モバイルネットワーク技術、ゲーム・コンテンツ関連技術、情報・数学教員のなかから1つ以上の専門分野に対する深い理解と高い技能を身に付けている。【知識・理解】
  2. ユニバーシティ・スタンダード科目の履修を通して、学際的・国際的な幅広い社会的教養を修得し、更なる学問を追及する姿勢を身に付けている。【汎用的技能】
  3. 自らの考えを正確かつ分かりやすく他者に伝えるとともに、他者の考えを正確に理解するように努め、技術者・教育者として論理的に討議や助言ができるコミュニケーション能力を身に付けている。【態度・志向性】
  4. 卒業研究では、その結果を研究論文として体系的にまとめあげ、発表することでプレゼンテーション能力を高め、かつ技術者・教育者としての学修経験によって、専門分野における問題を発見し解決する力および新しい価値を創造する力を身に付けている。【統合的な学修経験と創造的思考力】

マネジメントサイエンス学科

  1. 仕事に必要な学修を自主的に行い得る基礎的学修能力を身に付けている。 【知識・理解】
  2. 世界の主な国々の文化の相違を理解することで多面的に物事を考える能力を持ち、わが国の社会人としての品格(知識・教養・感性・判断力など)を身に付けている。【態度・志向性】
  3. 科学や技術が社会に及ぼす影響と、技術者・経営者・教員が社会に対して負っている責任と倫理を理解でき、科学や技術を的確に応用して問題解決に対処する能力を身に付けている。 【統合的な学修経験と創造的思考力】
  4. 計画的状況にも非予測的状況にもチームワークやリーダーシップをとることができ、論理性をもとにした双方向的コミュニケーション能力をもって対処する能力を身に付けている。【汎用的技能】

デザインサイエンス学科

  1. 自然や社会のさまざまな事象を詳細に理解するために、物理学や化学、数学など、工学に関連する自然科学の基礎分野に加え、社会科学・人文科学の基礎および英語をはじめとした語学力を身に付けている。【知識・理解】
  2. プロダクトデザイン、ロボットデザイン、新エネルギーを中心とした環境デザイン等の領域を基盤とし、幅広い視野と適切な判断力をもって社会課題の解決を目指した企画・設計・実行・報告を実践することができる。【汎用的技能】
  3. 演習や実習を通して、工学におけるコミュニケーションの重要性を理解し、主体的に実行できる力、課題を発見できる力、他者と協調して課題を解決することができる力を身に付けている。【汎用的技能】【態度・志向性】
  4. さまざまな事象を科学的かつ学際的に分析することにより、社会の一員として解決すべき課題を発見することができる。【汎用的技能】【総合的な学修経験と創造的思考力】
  5. 幅広い視野とイノベーション力によって、社会の課題の最適解を見つけ、その実現を目指すことができる。【汎用的技能】【総合的な学修経験と創造的思考力】

数学教員養成プログラム

  1. 教員に必要な能力開発を自主的に行い得る基礎的学修能力を身に付けている。【知識・理解】
  2. 世界の主な国々の文化の相違を理解することで多面的に物事を考える能力を持ち、教員としての品格(知識・教養・感性・判断力など)を身に付けている。【態度・志向性】
  3. 教員が社会に対して負っている責任と倫理を理解でき、教育現場での問題に対処する能力を身に付けている。【統合的な学修経験と創造的思考力】
  4. 慈愛と論理性をもとにした双方向的コミュニケーション能力をもって、生徒に対処する能力を身に付けている。【汎用的技能】
  5. 専門科目の学びを教育現場に応用する能力を身に付けている。【知識・理解】

人材養成等教育研究に係る目的

工学部では全人教育の下、人間力を備えたモノつくりの実践的技術者を育成することをミッションとしている。教育研究に取り組む学部の基本的なスタンスとして、「技術者は、技術の進歩を追求する技術者である前に、人間であることを希求すること」「失敗を恐れず人生の開拓者として絶えず夢に挑戦する技術者であること」「現状の正しい認識の上に、常に将来を見据えた前向きな姿勢で迅速な改革に取り組むこと」を前提に実技教育、労作教育を展開する。また自然尊重、地球環境に留意し環境教育を実践する。その結果、社会人として十分な品格を持った人間性豊かで、コミュニケーション力、問題発見・解決能力を備え、環境にも配慮した新たな価値を創造できる技術者の育成に努める。

 情報通信工学科では、人と人とをつなぐコミュニケーション能力と技術を身に付け、現代のグローバルな情報化社会で活躍できる正しい倫理観を持つ人材を育成する。特に、社会におけるさまざまな物やシステムの情報制御技術、対人サービスのための知能ロボット、クラウドコンピューティングにおけるビッグデータ解析などのデータサイエンス、情報セキュリティーおよび高速通信技術といった、時代に即した技術イノベーションの基礎を学ぶ。

ソフトウェアサイエンス学科では、現代社会のインフラストラクチャーとして、生活に不可欠なコンピュータやネットワークを支えるソフトウェア技術を習得した高度情報社会を支える技術者を育成する。教育目標は、ソフトウェア技術およびこれによって実現している身近な携帯電話、ゲーム機、デジカメ、ビデオ、家電製品、自動車などのさまざまな技術を、総合的に修得し、健全な技術として発展させられる見識を持った全人的技術者を育成することにある。

マネジメントサイエンス学科では、教育目標として科学的なアプローチを中心に激変する企業経営に対応できる人材育成を目指している。さらに実践的な経営者・技術者として必要な倫理観を備えた人材の育成、問題発見能力、問題解決能力、評価能力を備える人材の育成を目指している。また社会が求める新たな価値創造のできる実践的な経営者・管理者・技術者の知識が獲得できるように教育プロセスの改善を教員が推進する。

デザインサイエンス学科では、解が一つに定まらない社会の課題に対し、機械工学分野を中心とした科学、技術を活用して、実現可能な解を見つけることができる「デザイン能力」を有する技術者の育成を目的とする。物理学や数学のような自然科学および人間中心の社会を実現する工学に関する学問と、様々な社会科学・人文科学の知識・技術を融合し、社会の一員として地球環境・人類にとって有益となる社会の仕組みや製品を科学的な視点によって生み出すことができる人材を育成する。

情報通信工学科、ソフトウェアサイエンス学科、マネジメントサイエンス学科、デザインサイエンス学科は、数学教員養成プログラムを持つ。1年次から数学を専門として学び、数学の深い知識と幅広い教授法を身に付けた数学教員を養成する。