

視覚と認知に関する脳のメカニズムを研究しています。視覚による認知には、「見ている対象が何であるか」を認知するための情報処理(対象認知情報処理)と、「見ている対象の位置や動き」などを認知するための情報処理(空間認知情報処理)の二つがあり、それぞれ脳内の別のルートで行われることが分かってきています。この研究室では、このうち「空間認知」に対象を絞って、例えば「右から左へ動くものを見たときの脳の反応」や「動きに対する錯覚(錯視)」の心理学的な解析データなどを元にした様々な研究をしています。将来的には、人型ロボットの「目と脳」にこの研究結果がいかされてほしいですね。

数学や物理学の理論が現実のシステムにつながっていくという点ですね。それから、現実社会の複雑さを体感できるということですね。


もともと私は数学科の学生。研究室では「確率過程論」という、様々な自然・社会現象を数理的に研究する上での基礎ともいうべき分野を学んでいました。大学学部生のときから脳の情報処理にとても興味をもち、大学院では、工学的に脳の働きを研究する分野を専攻しました。先輩の「工学的な実験は面白いよ」というひと言で、実験を中心とする研究を行うようになりました。それ以来、一貫して視覚情報処理のメカニズムを研究対象にしてきました。
