マネジメントサイエンス学科

数学研究室・日下芳朗

キーワード解析学微分・積分流体力学ミレニアム懸賞問題

数学や物理に限ったことではありませんが、何か「知りたいこと」があれば一生懸命に勉強できますよね。中学生や高校生のうちから将来のことを細かく考えるより、まずは素朴に知りたいことを見つけて、とことん追究してみるのが「将来のため」になると思います。

どんな研究?

析学の中の微分方程式という分野です。簡単にいうと微分・積分の延長ですね。難しく(具体的に)いうと「ナビエストークスの方程式」という、「水の流れ」のような流体の流れを記述する方程式の研究をしています。これは、「ミレニアム懸賞問題」(※1)に入っているほどむずかしい「未解決問題」なのですが、何とか解けないものかと、大学時代からかれこれ十年以上奮闘しています。それと、基礎科目で数学の授業を受け持っています。

(※1)ミレニアム懸賞問題:2000年に、アメリカのクレイ数学研究所が発表した「7つの数学上の未解決問題」のこと。100万ドルの懸賞金がかけられています。

なぜその研究を?

イスキーをロックで飲んでいたときに、最初は角張っていた氷がどんどん溶けて丸くなってくるのを見て、「何か法則性があるのかな」とふと思ったのがそもそものきっかけですね。氷が溶けるという現象は、熱の移動とか水の流れとかが関係してきますが、当時は「温度」と「流れ」の問題は別々に取り上げられていました。それで、「氷が溶ける」ことをきちんと説明するために、温度変化の問題と「ナビエストークスの方程式」の両面から取り組んでみようと思ったんです。両方ともとても複雑でむずかしくて、たいへんですけどね。

数学の魅力って?

然現象を正確に「説明」するしくみがあるということですね。私は物理が好きだったので大学は理工学科に進んだのですが、研究を進めていくうちに「理論として物理現象を説明するのは数学でなきゃできない」と思うようになって、どんどん数学の方に向かっていきました。

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