大自然に囲まれて
私たちの生まれ育った20世紀、様々なことや物そして技術の進歩によりわれわれ人類に
とって文句なしの生活環境になった。第2次大戦で敗戦してから日本では、テレビ放送が始まり
東京ではビルが立ち並び、高速道路開通に伴い様々な町で区画整理が行われ、あの高原には、
ゴルフ場や遊園地が建設され、現在ではコンピュータ技術の進歩によってインターネットが
普及しネットで何でもできる世の中になっている。この進化はすばらしいことであり
われわれ若者は先輩方に感謝しなくてはならない。
われわれ20代の若者にとって今の暮らしの
便利さがあたり前となっている。
世の中こんなに便利なことばっかりでいいのか?と感ずることがしばしばある。
私たち若者は、物のありがたさをそれほど知らずに過ごしてきている。
今世の中では、少年犯罪が頻繁に起こっているがこれがいい例だろう。物のありがたさ
を知らずに欲しい物は何でも手に入るという先入観から努力することも我慢することも知らない。
戦後,人間にとって住みやすい環境となり、生活水準レベルはかなり上がったが、人間性の水準は
かなり下がったのだろう。
私は、この夏休みに北海道へバイクで一人旅をしににいった。北海道の大自然に囲まれて
誰の力も借りずに少ないお金とテント寝袋で2週間すごした。そこでは、一人でいることの
孤独感、今ままで味わったことのない空腹感、そして美しい景色を見て素直に感動できる
真っ直ぐな心、りりしい瞳を感じた。「あー俺にもこんな感情があるんだぁー」と思った。
今日は、ご飯が食べられないや、そろそろコインランドリー行かなきゃ、今日はどこに
テントはろうかな、あの人いい人だなぁ〜、などなど常にそんなことを思ってすごしていた。
そんな生活をしていると物や人のありがたさがひしひしと伝わってきた。そして子供のころ
持っていた真っ直ぐな心が戻ってきた。
ノシャップ岬で見た夕日
は一生忘れない。
21世紀、更に発達すると思われる社会だが同世代の人々や私たちの後輩たちに是非1度
大自然に囲まれて何かを感じ取ってほしいと思う。そのような人々が増えたなら21世紀社会と
ともに人間も成長できるであろう。
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