ガラスびん

●リターナブルびんとワンウェイびん

ガラスびんには回収して何度も使用される「リターナルブルびん」(ビールやジュースのびんなど)と、一度の使用で捨てられる「ワンウェイびん」(ドリンク剤や調味料のびんなど)の二種類があります。したがって、リサイクルの方法にも再使用と再資源化(新しいびんを作る際に原料として使う)の二通りがあります。
まず、リターナブルびんの場合、回収されたあきびんは洗って殺菌した後、再び使用されます。一方、ワンウェイびんは、無色(透明)、青・緑、茶色などの色別に分けて回収された後、細かく砕かれてカレットというびんの原料になります。また、何回か使用して使えなくなったリターナブルびんも砕かれてカレットとして使われます。

●ガラスびんのリサイクルの現状は

まず、主なリターナブルびんの回収率について見ますと、ビールびん99%、一升びん83%となっています。(平成6年、全国壜商連合会調べ)。
また、ガラスびんを生産する時に使用されるカレットの割合(カレット利用率)は、平成7年度では61.3%となっています。(ガラスびんリサイクリング推進連合資料より)




スチール缶,アルミニウム缶

あき缶は私たちに最もなじみの深い資源ごみの一つです。飲料缶にはスチール缶とアルミ缶がありますが、回収されたスチール缶はビルの鉄筋などの鋼材に生まれ変わります。一方、アルミ缶は、自動車部品などの各種アルミ製品に再生されます。

●缶のリサイクルの現状

平成7年のスチール缶の生産量は1,427,761トン(飲料缶のほか、缶詰用の缶、18リットル缶などを含む)でした。また、再資源化量は1,047,960トンで、再資源化率は73.8%となっています。一方、アルミ缶については、平成7年度の国内総販売重量は264,655トン、再資源化量は173,802トンで再資源化率は65.7%となっています。

●分別回収が重要です

缶のリサイクルを進めるための第一歩は、スチール缶とアルミ缶を正しく分別回収することです。そこで飲料缶には、消費者がスチールとアルミを簡単に見分けられるように、図のようなマークが付けられています。




PETボトル

PET(ペット)ボトルの「PET」とは、ポリエチレンテレフタレートというプラスチックの種類を意味しています。
軽く丈夫で衛生的なPETボトルをリサイクルする技術が発達し、一部の自治体ではPETボトルの分別回収が始まっています。また、リサイクルできるPETボトルにはPET以外の材質でできたプラスチックボトルと簡単に区別がつくように、図のようなマークが付けられることになりました。
回収されたPETボトルは、洗浄−異物除去−粉砕−再洗浄などのプロセスを経て、主にフレーク状のPET樹脂に再生されています。再生PET樹脂は枕やスキーウェアのつめ綿、カーペットの裏地などに利用されます。

*マークが付けられることになったPETボトルは、飲料用、酒類用、しょうゆ用の3種類です。