古 紙

●世界でもトップレベルのリサイクル

平成4年の日本の紙生産量は2,831万トンで米国について世界第2位、国民一人当たりの年間消費量は228kgで世界第3位となっています(なお、平成7年度の紙の生産量は2,982万トンと増加しています)。
一方、古紙回収率(消費された紙・板紙が回収された割合)は51.4%、また、古紙利用率(製紙原料に占める古紙の割合)は53.3%(ともに平成7年度のデータ)でした。計算上では古紙の回収率の上限は65%程度と推定されますので、50%台の数字は低いものではなく、世界でもトップクラスの水準にあります。
製紙業界ではいま、さらに利用率を平成12年度には56%まで引き上げる計画を進めています。

●幅広く利用される古紙

私たちのまわりには古紙を再生利用した製品がたくさんあります。ちり紙、トイレットペーパー、コミック雑誌などの用紙はほとんど古紙で作られています。また、新聞紙、電話帳、中・下級印刷用紙、コピー用紙、段ボールなどにも古紙が利用されています。
紙以外の分野では、古紙を利用したセルロース断熱材、パルプモ−ルド製品(たまごのパックなど)、古紙と合成樹脂を配合成型した自動車内装材なども作られていますが、その量はわずかで、古紙の大部分は製紙原料として利用されています。