コーネルフォト日記−1(4月2日)

コーネル大学のあるニューヨーク州イサカはこんな大きな大学があるとは思えないほどの片田舎.人口5万人の半数がコーネル大学生という一種の文教地域 ですが,周辺は見渡す限りの農場と森で,人家はまばらです.4月1日深夜にイサカに到着し,翌日,宿泊先のフィールドステーション(リデル)周辺を歩いてみました.大学からは3kmほど離れているため,人影はなく,どんより曇った空の下,冬の終わりの荒涼とした寒々とした印象 でした.
 
Cornellの代表的なミツバチ研究施設のひとつ 昆虫学学科付属のDYCE LAB(看板前の巣箱と観察巣箱用のプレハブ).この左側に建物があ ります.ミツバチは一部を除いて現在はいないようです.これから南から購入するようです.
 
Seeley教授率いる神経生物学・行動学科の ミツバチ用実験施設としてのフィールドステーション.実験室や工作室,小さなセミナールームの他,キッチンやバスルームもあり,現在はここを宿泊先としています.
 
フィールドステーションの壁面には室内に設置した 観察巣箱用の巣門が設けられています.ここも現在はいずれも巣箱の設置待ち状態です.
 
フィールドステーションの鍵は,かのカール・フォンフリッシュ(ミツバチのダンス言語の発見者)に ちなんで?KVFの刻印がありました.こちらではあらゆるところに鍵が必要で,ちゃちなキーホルダーでは役に立ちません.
 
フィールドステーションの周辺はかなりがコーネル大学の地所で,この付近は獣医学部の牧草地になってい ます.牧草の刈り跡をわたってくる風の音も , 時々混じる小雪も寒さを引き立て,身が凍ります.大学のパンフにも温度だけでなく風による冷却を考えなさいと書いてあったっけ.この日は午後には雨になりました.

 

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