コーネルフォト日記−8(5月7日)

最低気温が5度を切らなくなり,最高気温が20度に達するようになってきました.暖かい中ミツバチの活動も盛んです.いろいろな花が咲いている中,今一番の旬の花は「タンポポ」です.今日はここ数日のタンポポ状況をお伝えします.
 
すでにタンポポが一面に咲き始めていたリデルの周辺は,5月2日にこの春3度目の芝刈りがありました(左,3日撮影),刈った跡がさめないうちの5月5日には,早くも少し咲き始めていました(右).
翌5月6日には,ここまで回復しました.まるでつぼみが芝刈り機が通るたびに首を引っ込めて,刈られるのを逃れていたかのような素早い成長です.まだ刈り跡の方はうっすらとわかります.
5月7日には,芝の高さをはるかに超えています.どこからか綿毛も飛んでくるようになりました.リデルの観察巣箱も,今日で8群になり,近場な蜜源で手軽にすますちゃっかりミツバチがたくさん来ていました.
斜め向かいのダイスラボの前も一面のタンポポで真黄色になっていました(5月5日).こちらの方は7日に芝刈りが入って,跡形もなく全滅...でもまた2−3日で回復 するでしょう.生命力もそうですが,何といってもタンポポの「量」に圧倒されます.
 
周辺の牧草地も真黄色です.リデルの北側と西側は,相当広範囲にタンポポ畑が広がっています.南側もひとつ森を越えるとたくさん咲いています.どこを見てもリデルから来たミツバチだらけ.こちらのタンポポは結構大輪で,ミツバチが小さく見えます .
タンポポの花から帰った働き蜂はダンスを踊って仲間に花の場所を伝えます.ちょうど8の字の真ん中を描いているところですが,お尻を振りながら下に向かっています (左).お昼頃だったので太陽は南.巣箱の中では太陽 を真上に置き換えて踊りますから,下向きのダンスは反対の北にあるタンポポを教えていることになります.でも北側は切れ目なく何kmもタンポポ畑が続いているのに,このダンスで教えてもらった場所 まで果たして我慢しながら行き着けるのかな?
ダンスのあと,採餌蜂は自分で花粉を巣房の中に入れます.これを押し固めて「蜂パン」にするのは別の蜂が担当します.一番下の巣房にはまだ入れられたばかりの花粉だんごが左右分2つ並んで入っています(右).その上の方はもう 押し固められているのがわかります.育児蜂はここに来て花粉を食べています.

 

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