コーネルフォト日記−9(5月14日)

5月12日から降り始めた雨でしたが,同日イサカ地方に洪水注意報(警報?)が発令されました.13日は朝から強い雨が降ったり弱まったりでしたが,リデルは高台だし,関係ないと思っていたのですが... 午後3時過ぎに,異変に気が付きました.洪水です.
 

この日は朝から観察室(右写真)に籠もって観察を続けていたのですが,何気なくふと 窓の外を見たら,見慣れたアスファルトの地面がありません.一面茶色くなった目の前を何とゴミが流れていくではありませんか?
 

母屋?の前,前回タンポポで紹介したところが海に.この部分は以前から水はけが悪いと思っていましたが,流れ出す部分がほとんどないのです.すでに20cm以上の水位になっていて,建物の一番向こう側,キッチンの隣のドアからはすでに水が入り始めていました.
 
蜂具置き場になっている小屋(中村の自転車置き場にもなっている)へは,人の通り道を通って直接水が流れ込んで,すでに水浸しの状態でした.
 

建物の白い壁には,芝にいた昆虫からナメクジに至るまであらゆる生き物が避難してきて,黒い斑点があちこちに.下が洪水でなくてこれだと,ちょっと,息をのむ光景に... こんなにいろいろいたんだなあ,というのが正直なところです.
 
近くの側溝をさらいにショベルカーが出動.水が出てからドライデンの消防関係が頻繁に巡回して,危険箇所の確認していました.対応の早さには感心.
 
リデルでは地階にある機械室が浸水したこともあって,大学の施設管理や校地管理のセクションが13日中に駆けつけ,その日夜遅くまでと,14日も朝から後始末に追われていました.地元紙Ithaca Journal(5月14日版)は一面記事で「Basements flood, cars stall(地下室浸水,車は立ち往生)」の見出しで,冠水したダウンタウン(膝くらいまで水が出たそうです)の模様などを掲載していました.当局は「自前の人員で対応できたので,これは大災害ではない」というコメントを発表しています.4月は雨が少なく農家も水不足に悩み,本当はありがたい雨だったのですが,冠水した畑などは多少の被害が出ているようです.
 

もどる