コーネルフォト日記−13(7月6日)

乗馬を習っているジュディット(クースのガールフレンド)に誘われて,馬の競市を見に行ってきました.これは,野生馬の保護を兼ねて,増えすぎた分を捕まえてきて,引き取る人を探すことを目的としています.今回の開催場所はコーネル大学乗馬センター内の屋内ポロ場でした.
 
野生馬はカリフォルニアやメキシコなど,北米西部に土着のムスタング種で,一般の乗用馬に較べて小さいのですが,飼い慣らして,2−3年程度で乗用できるようです.競りにかけられているものは1−3歳くらいの馬が多いようでした.
黒いつぶらな瞳がかわいいまだ2歳馬.自分の運命いかんという状況で,びびりまくりです.5−6頭ずつ囲いに入れられ,右のような表が各囲いについていていました,この番号を覚えておいて競りに参加するわけです.
 
競りにかける馬が入ってくると人々が囲んで値段を示していきます.競りに参加する人は番号札を示して価格をいいます.
競り人は日本と同じ雰囲気.ちょっとだみ声で「はい,そこ30番,175ドル,次ないか,はい,23番,200ドル・・・」そんな感じですかね.
1頭がだいたい200ドル程度で引き取られていきます.乗用馬の場合は1頭数千から数万ドルが相場だそうですから非常に安いです.
上が積み込む側,下が積み込まれる側.小さな馬搬車で自宅に連れて帰るわけですが,馬は暴れまくりです.
競りが進んで,売れた馬はリストから消されています.毛並みのよさそうな馬ほど競り値も高く,売れていくようですね,やっぱり.残った馬は東部諸州を巡りながらほぼ月に2−3回ある競り市に連れて行かれるのでしょうか.
 
右のクラゲのような被り物はアーミッシュであることを示しています.動力車を使わない彼らは馬が耕作にも移動にも必要.というわけで買い付けに来ているというのですが,ここへはどうやってきたのかな?買った馬はどうやって運ぶのかな?意地悪な疑問が湧いてきます.
 
ジュディットと彼女が乗馬用に借りているDoc号(なぜ馬は号ってつけるんでしょうね).ムスタングを見たあとではいかにも巨大に見えます.落ち着いているし.

乗馬センターには結構な数の馬が飼われています.ちょっと小さくて見にくいのですが,左に貼ってある紙に,名前と餌のやり方が書いてあります.ちなみにこの白茶まだら馬はTopper号.それって,あのパロディ映画の永遠の名作「Hot Shot」でチャーリー・シーンが演じたTopperにあやかっているんでしょうか.元映画である「Top Gun」はこのパロディを見るためには必見の迷作です(トム・クルーズファンの方ごめんなさい).
 
なお興味のある方,長期滞在で馬でも飼ってみるか(3年ほどで乗用できるそうです)という方は,下記公的WebSiteをご覧下さい.
http://www.wildhorseandburro.blm.gov
http://www.adoptahorse.blm.gov

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