コーネルフォト日記−15(8月5−9日)

東部養蜂協会大会がコーネル大学で開催されました.参加登録500名超.講演,学術発表,ワークショップ,ショートコース(研修),BBQにバンケット,オークション,展示会などなど多彩な催し物があり,中村も一部参加してきました.
 
トムが講師となったダンス教室.もちろんミツバチのダンスです.人気のコースで,各回約8名の養蜂家を相手に,3日間に8回のコースをこなしていました.
内容はシンプルながら実践的.まずはダンスの角度を測り,尻振りの時間を測定して,地図の上に,今実際にミツバチが行って来た場所をプロットしていきます.
トムは,養蜂家が実際に自分のミツバチがどこにいっているのかを正しく知らないのは不自然だから教えてあげたいんだと,このコースを自分でも楽しみにしていました.
2日目は朝涼しく,ミツバチが採餌に出ないので,トムが壁の上でボールペンを振るわせていました....
 
こちらも大人気だったテイラー博士(左)のDCA教室.DCA(drone congregation area)とは交尾のための雄蜂の集合場所.右は一緒に指導に当たっていたカナダ,ゲルフ大学のオーティス博士(中村のタイ時代からの知り合いです).
釣りをしているって感じですが,よく見ると釣り糸は空に向かっていますね.釣り竿を操っているのは,スコット=デュプリー博士.なかなかなリール捌きでした.
直径1m弱のヘリウム風船,その下7−8mに女王蜂のフェロモンをつけた黒いダミー(視覚的目標物がないと雄が集まりにくい),このセットをリールを開いてゆっくりと空に上げていきます.雄蜂を実際に捕まえるにはネットをつけます.
15mほど上げると,突然,雄蜂が集まってきました.
下では参加者から歓声が.養蜂家はこういう実物を見るのが大好きです.
 
学術発表も多彩で,会場も多く,とてもすべてを聞けませんでした.ミシガン州立大のファン助教授は,GM作物(遺伝子操作して,殺虫成分を作らせるたトウモロコシやナタネ)のミツバチへの影響を発表.実害はないようです.
 
ほとんど行く暇がなかった展示会.養蜂企業が種々の製品を展示即売していました.Tシャツで欲しいのがあったんだけど...

バーベキューはコーネル自慢のチキン(コーネルチキン)の登場.結構人気でした.チケット制.飲み物は現金払い.これを食べながらお楽しみのオークションです.

オークションは事前に出品された,養蜂器具,書籍,その他をその場でせり上げる方式.最大の値が付いたのは,DCAコースを指導したテイラー博士の麦わら帽子.なんと$1200(約14万円!). 隣の席のおばさんはCrazy!を連発.支払いはクレジットカード利用可です(さすがアメリカ).
 
会場は北キャンパスが中心.バーベキューはテントで,オークションは真っ暗になっても延々と続いていました.
 

*写真の一部は休暇で遊びに来た嫁さん撮影

 

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