まず、国内向けには、平成13年4月より、通学生大学における卒業要件が改正され、「メディアを利用して行う授業(遠隔授業)」の単位の上限が、30単位から60単位に拡大されたことにより、今後この研究所の研究成果がさらに期待されることが予想される。
通信制の大学では、遠隔授業によって卒業要件のすべての単位を修得してもよいことになり、平成14年度後半からは早速、この準備委員会で作ったコンテンツを利用した、通信教育部への遠隔講義配信の実施を計画している。
さらに、インターネットを利用したオンデマンド授業に対応する語学教材の充実を図ることで、通信制以外の学生に対する教材開発を推進していく。
現在、玉川学園で手がけているのはテレビ会議システムを利用した台湾稲江高校に対する日本語遠隔授業、および英語遠隔授業である。
今後、オーストラリア、ハワイ、ブラジルなどにも配信拡大が予定されており、この配信に対する教授法および教材の開発研究の推進が求められている。特に、小学生から大学生まで幅広い言語学習者が対象となっていくことが見込まれることもあり、体系的な言語教育システムの確立を目指していく予定である。
現在、研究を進めている玉川学園キャンパスことばの調査結果、および英語教育教材の使用方法、Spoken Englishのコーパスをインターネットで公開するなど言語研究の拠点作りをめざす。
2002年10月5日開催予定の講演会を皮切りに、学内外を対象としたシンポジウム、研究会を、1年に1〜2度ずつ開く。学問領域を超えて、言語にかかわりのある研究者たちとの研究・交流の場としたい。
従来の文科系の研究が単独で行われ、概してその研究成果も積極的に発信されず、充分に外部に知られなかったことを反省し、開かれた研究施設、情報の発信場としての役割を担っていきたいと考えている。