玉川大学教育博物館イコンTOP一覧詳細
015

薔薇の聖母

ロシア・イコン 16世紀 板、テンペラ 33.0cm×28.2cm

この3枚折祭壇イコンは、色あせることのない薔薇を持つ聖母を中心にして、観音開きの開き扉の内側に聖母マリヤ・キリストの事蹟を描いた3つ折りのイコンである。図像は17世紀に中部ロシアで制作され、金メッキされた銀の額縁と縁飾りは18世紀と19世紀につくられたものである。 中心の聖母子は、典型的なホディギトリア型の聖母像で、神聖をあらわすために冠をかぶっている。中央の聖母子を囲んで、左は守護天使、右は旬教女。縁飾りの左側は聖グリイと聖サロン、右側はペラギア、開かれた扉の上右は大天使ガブリエル、右扉上のマリヤに受胎の御告げを行っている。左右の扉部分はそれぞれ6場面、計12場面に区分され、祝祭の場面が展開されている。

一覧へ戻る
Copyright (c) Tamagawa Gakuen 2004-2006 All Rights Reserved.