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パントクラトールのキリスト

ギリシャ・イコン 1600年頃 板、テンペラ 103.0cm×66.3cm

この画像は教会用のイコンで、キリストは、天上界の天使セラヒム(熾天使)とケルビム(智天使)を従え、右手で祝福をあたえ、左手で開かれた聖書を支えて、玉座に座している。右手の人差指は「Ι」、少し曲げた中指は「С」、薬指と親指を合わせて「Х」、小指を曲げて「С」、すなわちイエス・キリストを表す「ΙС」「ХС」の神聖4文字を表し、キリストの祝福を意味する。中世キリスト教美術では、パントクラトールのキリストが全能の支配者として教会聖堂内陣の最も重要なところに置かれ、崇敬の対象とされた。

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