縄文時代草創期(じょうもんじだい.そうそうき)13000年前〜9000年前

縄文時代の前にも日本には人が住んでいました.その時代を旧石器時代(きゅうせっきじだい)といいます.

旧石器時代には田や畑をたがやして作物を作る農業はおこなわれていません.人々は動物や魚,それに木の実や食べられる植物をとってそれを食料にしていました.ですからその時代の人々は食べ物をさがして季節ごとに移り住んでいました.

縄文時代草創期(じょうもんじだい.そうそうき)は旧石器時代とはちがい,土器を作り畑を作ってくらしていた,縄文時代との中間の時期です.

旧石器時代の人々の生活です(草創期ではありません).季節(きせつ)によってすむところが変わるので,移動(いどう)に便利なテントのような家です.手前ではお父さんが子供達に石器の作り方を教えています.石器は動物や魚をとるだけでなく,木に穴をあけたり,みぞをほったり,動物の皮をなめして(なめす=皮をやわらかくすること)服を作るのに利用されました.今の大工さんがつかう道具のもとはほとんどこの時代につくられました.真ん中で火をたいていますがまだ土器は発明されていません.

こちらは縄文時代の人々の生活です.子供が弓矢のれんしゅうをしていますが,弓矢は縄文人が使いはじめました.上の部分には住居がかかれていますが,縄文時代はかんたんな畑作が行われていたので,人々は村を作り一ケ所に長いあいだ住みつづけました.遠くの方でけむりがあがっていますが,畑をたがやすじゅんびをしているところです.これは縄文時代後期ごろの想像(そうぞう)図です.

では草創期とはどのような時代だったのでしょう?

縄文時代草創期の人たちの生活を道具や家のあとから考えてみましょう.

 

これは草創期の人が使っていた土器や石器です.土器はそこがまるいので石でおさえたか土にうめてから回りで火をたいて食べ物をにたと考えられています.石器は左の長いのが「やり」で上の2段が弓矢に使われた「やじり」です.一番下の段(だん)の右の2つは「スクレーパー」とよぶ動物の皮をなめす道具です.なめしてやわらかくなった皮は服やふくろ,あるいはひもなどに加工されました.

発掘をすると当時の人々の住んでいたあとや,使っていた道具が土の中から見つかります.今まででわかったことをまとめてみると,縄文時代草創期には土器は発明されていましたが,旧石器時代の人とあまり変わらない生活をしていたと考えられているのです.つまり,食べるために動物や植物をさがして,場所をかえながら移り住んでいったということです.これが10000年前のことです.

しかし,草創期も中ごろになると村を作り,ある場所に長く住みつく人が出てきました.

 

左の写真は草創期の人が作った「たて穴住居」のあとです.小さな穴がかべにそってあけられていますが,これが柱のあとです.この住居は作り直してありますね.これが人が住んでいたしょうこです.また右の写真は穴をほるための石器です.家をつくるだけでなく食物をためる穴(貯蔵穴=ちょぞうけつ,といいます)をほったり,食べられる木や草の根をほるのに使われたと思います.また海の近くでは貝塚(かいづか=とった貝の貝がらをたくさん集めたばしょ)がつくられ,ある期間そこに住みついていたことがわかります.これがおおよそ9000年前のことです.

上野原遺跡(鹿児島県)の村の様子です.日本でも最も古い集落と言われています.

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