みんなで勉強!「お米のこと」

 

平成13年11月20日の授業 5年2組:3組

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ゲンボー先生はじめまして。私は日新小学校5年3組 4班です。私たちは、今「お米」について学習しています。次の事を知りたいと思いますので教えて下さい。

いつごろから、わらでいろんな物を、作っているのですか。

教えて下さい。よろしくお願いします。(10時58分)

こんにちは.ゲンボー先生です.

稲が栽培されてからですから,かなり古いですよ.

日本で稲作が始まったのが縄文時代前期(6000年前).本格的に稲作が始まったのが弥生時代(2000年前)ですから,その時からワラは使われていたはずです.

とくに江戸時代になると(400年前)加工品の種類も増えて,縄(なわ)や敷物(しきもの),わらじ,笠,雨具などなど,ワラを一本も無駄にせずに加工しました.ワラの加工はお百姓さんの夜の仕事だったのです.ゲンボー先生(10時59分)

私は、玉川学園小学部の遥です。私は、わらで作った物(商品)を知りません(かごなど)。でも、自分で作ってみたいので作り方を教えて下さい。日新小学校の人はわらで何か作った事はありますか?できたら教えて下さい。小学部5年柳組 遥(11時26分)

遥さんメールありがとう。日新小学校5年2組一同です。カカシの作り方を紹介します。

用意する物は、木の棒(なるべく太い棒2本)、針金、いらなくなった服、布、ビニールテープです。

はじめに、棒を重ねて十字型にして、針金で固定します。

次にわらを棒にくくりつけます。(体の形をつくりながら)

次に頭を作ります。頭には布を使います。布の中にぼろ布を入れ、棒の先につけ、針金でとめます。

次は人間らしくなるように顔をかきます。

次に服を着せて完成です。カカシのほかに今度は(12月)しめなわづくりをします。(11月22日)

ゲンボー先生です.「かかし」面白いね〜先生もむかし作ったことがあります.かかしやしめ縄ができたら写真を送って下さい.(11月22日)


はじめまして私は日新小学校の5年3組です。私は今お米について調べています。

次のことを質問します。外国にもち米がありますか。よろしくおねがいします。(11時2分)

ゲンボー先生です

あります.中国や東南アジアで広く栽培されていて,主食にしているところもあります.腹もちがいいでしょうね・・・ゲンボー先生(11時3分)

http://www.naozane.co.jp/okome/mochi.htm ここにも出てるよ.


はじめまして。 私は、日新小学校の5年3組1班です。 私たちは、今「お米」について学習しています。次のことを、知りたいとおもいますので、教えてください。(11時3分)

1,お月見は、いつからやっているんですか。よろしくお願いします。

ゲンボー先生です.う〜ん難しいなあ.先生の知ってることを書きます.

平安時代(今から約1200年前)に中国から伝わってきたました.はじめの頃は天皇や貴族などの身分の高い人たちのお祭りで,雅楽(ががく=宮中の音楽)をかなでながら行われていました.後に庶民にも広まり江戸時代には一般の家庭でひろく行われるようになりました.

「月日」という言葉があるように,朝に太陽が上り夕方には太陽が沈むために一日は太陽の動きで決められました.

月は満ち欠けがあって,新月(月がない状態)から新月までがちょうど30日なので一月になりました.

特に月の動きは「こよみ」(カレンダー)を作るのに必要で,いつ「種をまき」いつ「草をとり」いつ「かり入れるか」などの農業をする上でなくてはならないものです.

ですから,平安時代よりもず−っと前から人間は「月」をみて動きを観察していたのですよ.ゲンボー先生(11時6分)

ゲンボー先生、お返事ありがとうございます。 お月見のことがよくわかりました。どうもありがとうございました。(11月29日)


「ゲンボー先生へ」はじめまして。日新小5年2組の3班です。ぼくたち、わたしたちは、お米とおもちについて、学習しています。次のことを知りたいので教えてください。

質問1,もち米はうるち米とどこちがうのですか?よろしく、おねがいします。(11時7分)

ゲンボー先生です.

もち米はうるち米よりも「粘り気」(ねばりけ)があります.ですから「おもち」や「おかき」にします.「おこわ」や「お赤飯」も,もち米で作りますね.

一方,うるち米はもち米よりも粘り気はありません.普通のご飯や「おせんべい」はうるち米を使います.ゲンボー先生(11時9分)

日新小5年2組3班です。お返事ありがとうございました。おもちのことがよくわかりました。これからも、色々おしえてください。5年2組3班 (11月29日)


ゲンボー先生初めまして. 私たちは、今「お米」について学習しています。 次のことを知りたいと思いますので教えてください。 米の加工食品は、何種類くらいあるのですか。よろしくお願いします。(11時9分)

ゲンボー先生です.たくさんあるよ.「おもち」「おかし」「お酒」「のり」などなど・・・数えたらきりがありません.君たちが知っているお菓子をあげてごらん「おせんべい」「おだんご」・・・ほらほら・・・どんどん出てくるぞ・・・すべて調べたら100種類はかるくこえるでしょうね・・・「春雨」「しらたま」・・・ゲンボー先生(11時13分)


ゲンボー先生.初めまして私は、日新小学校5年2組の1班です。私は、お米と祭りについて学習しています。次、のことをしりたいとおもっていますので教えて下さい。

1 田の神とはなんですか。よろしくお願いします。(11時13分)

ゲンボー先生です.日本人がもとから信じていた神様の一つです,場所によって「田のかんさー」とか「たんかんさー」とかよばれています.

もともとは山に住む「山の神様」なのですが,田植えの時期から稲かりまで里におりてきて「田んぼ」を守ってくれる神様です.ちょっと前までは日本中で信仰されていました.

地方によっては「石」で作られて田んぼの脇においてあったり,ワラで作ったりと形も様々です.どの神様も「無事に稲が育つように」とか「たくさんお米がとれますように」という,お百姓さんの願いが形となったものだと思います.ゲンボー先生(11時17分)

タノカンサーのページを見つけました。

http://www.synapse.ne.jp/matsuosa/tnkm2/tkmn.html

鹿児島には,とてもたくさんのタノカンサーがあります。タノカンサーがたくさんある地域は,鹿児島でもお米作りが盛んなところです。タノカンサーにお化粧をしてあげるところもあるんですよ。五穀豊穣(ごこくほうじょう=米.麦.アワ.キビ.マメの豊作から,農作物がたくさんとれる,と言う意味)を祈る身近な神様です。(鹿児島県 山口先生)

日新小学校の5年2組の1班です。さっそくのお返事ありがとうございました。おかげでお米と祭りの事がよくわかりました。私は、田の神にいろいろな名前があることを初めて知りました。どうもありがとうございました。(11月29日)


ゲンボー先生へ.はじめまして。私たちは、日新小学校5年2組の2班です。私たちは、今、お米の加工について、学習しています。次のことを、知りたいと思いますので、教えて下さい。

1,米エキスとは、何なんですか。よろしくお願いします。(11時10分)

ゲンボー先生です.お米を醗酵(はっこう=菌をつかって物質を変化させること=チーズやお漬け物,お酒,お酢などすべて醗酵食品)させてジュースのようにしたもので,胃の病気や肌をきれいにする効果があるといわれています.お酒にまぜると胃に優しいお酒になるんだそうです.ゲンボー先生(11時19分)

ゲンボー先生へ 5年2組の2班です。質問に、答えていただきありがとうございました。お米エキスのことが、よくわかりました。とてもよい勉強になりました。どうも、ありがとうございました。(11月22日)


ゲンボー先生はじめまして。私は、日新小学校5年3組4班です。私は、今「お米」についてしらべています。次の事を知りたいので、おしえてください。なぜ藁から紙ができるのですか。よろしくおねがいします。(11時20分)

紙は植物の繊維(せんい=細いひものような物しつ)から作られています.君たちが今使っているノートの紙は木を細かくくだいて,繊維をとりだした「パルプ」に「のり」や「色素」(色のもと)などを加えてつくられました.しょうじや書写で使う和紙は「こうぞ」「みつまた」という植物の皮からとった繊維で作ります.これらの繊維で作られた和紙は世界でも最もつよい紙といわれています.しかし,紙を作ろうと思ったら「どんな植物」でも繊維さえあれば作ることはできるのです.ですから「わら」からも繊維を取り出して紙を作ることができるのです.ゲンボー先生(13時10分)

リアルタイム学習は順調に進んでいるようですね。藁の紙について,Webでしらべたら,おもしろいページを見つけました。

http://www.interq.or.jp/world/naoto/myanmar/straw.html

http://www.web-sanin.co.jp/commu/ntt/wnnc/venture/toya1.htmどうぞご覧ください。とりあえ情報のみ送ります。(鹿児島県 山口先生)


ゲンボー先生へはじめまして.質問ですけど正月にどうしてしめなわをドアやくるまにつけるのですか?教えてください。 (11時10分)

しめ縄は「ここから先は神聖な場所」と言うことを表しています.ですから神社や神様がいいると思われている木や石にまいてあるのです.車につけるのは「今年一年間安全でありますように」とお祈りしているんですね.ゲンボー先生(11時27分)

日新小学校の皆さんこんにちは!!私の家のおせち料理には必ず、稲の穂(ほ)の先が入っています。皆さんの家ではどうですか?お正月のしめ縄と関係があるのでしょうか。小学部5年柳組 遥(11時46分)

ゲンボー先生です.おせちに稲の穂が入ると言うのは初めて聞きました.そこで遥さんに質問.そのおせちはどなたが作るのですか?稲の穂を入れると言う風習はおせちを作った人の出身地のものですか?だとしたら,どこか教えて下さい.(11月22日)


僕は、玉川学園小学部の裕介です。僕は、寒さに強い稲はだいたいどのくらいあるのかを知りたいので教えて下さい。5年柳組 裕介

お米の原産地であるインドのアッサムは高地にあるため,昼間は暑くても夜には涼しくなるところでした.今から8000年前にはじめてお米がそこで栽培されました.日本に初めて入ってきたのは今から約6000年前の縄文時代前期といわれていますが,どのように栽培されていたかはまだ分かっていません.やがて縄文時代の後期(3000年前)になると北九州で水田による栽培が始まります,さらに弥生時代になると水田の技術が日本中に広まっていきました.

しかし,気温の低い北海道ではなかなか稲作はできませんでした.ところが稲にはもともと寒さに強い性質も持っていたのです.それは故郷アッサム地方の気候と関係していました.夜になると涼しくなるという気候ですね.

そこで,函館の近くに住む中山久蔵(なかやまきゅうぞう)という人が,夜も寝ないで田んぼにお湯を入れたり,大変な努力のすえに「寒さに強い性質」をうまく引き出すことに成功しました.そのお米のことを「赤毛」(あかげ)といいます.赤毛はあっという間に函館周辺に広まりました.久蔵はさらに品種の改良を進めて次に「坊主」(ぼうず)というお米を作ります,その坊主から今度は「栄光」(えいこう)という,これも寒さに強い品種が作られました.

時は変わって,耐寒品種(たいかんひんしゅ=寒さに強い種類)の研究は進み国の農業試験場で「栄光」から「農林33号」というお米が作られました.これらはすべて寒さに強い品種です.

ところが北海道では昼も涼しいために「おいしいお米」を作ることがなかなかできませんでした.しかし,昭和55年に北海道立上川農業試験場で,味のよいシマヒカリ(コシヒカリの親せき)と耐寒品種の「キタアケ」とを交配(こうはい=かけあわせること)して寒さに強く味のよい「きらら397」という品種が作られました.今ではこの「きらら397」が耐寒品種の代表選手です.ゲンボー先生(12時8分)


ゲンボー先生へ.はじめまして、次のことをしりたいので、教えてください。 

東京では、ふれあい自然熟のようなしせつはあるんですか。教えて下さい。お願いします。(11時12分)

ゲンボー先生です.ありますよ,日本中でいま「子供達にいろんなことを体験させよう」という動きが盛んになってきました.田植えや稲刈りや,お祭り,ワラで細工をするなどは先生の近くの子供文化センターでもやっています.君たちの「ふれあい自然塾」ってどんなことをするのですか?先生にも教えて下さい.ゲンボー先生(11時33分)

 こんにちは。お返事ありがとうございます。 東京でもそういう施設があるんですねえ。「ふれあい自然塾」とは、「小川ふるさとくらぶ」というところで、田植えやみかんがりそうめん流しなどを体験するところです。ほかにも、「紀泉ふれあい自然塾」というところで豊かな自然のなかで、農作業などをし、自然と人の共生を体感し、楽しみながら自然に対する様々なプログラムも、計画している施設です。(11月22日)

      


日新小学校のみなさん.僕達は新潟県の魚沼というお米をよく食べます。日新小学校のみなさんは、どういうお米をよく食べますか。5年柳組 裕介 (11時53分)

ぼくたちは、学校の近くのたんぼをかりてお米を植えました。おこめは、「あきたこまち」をうえました。僕達が普段食べるのは、「あきたこまち」か、「こしひかり」が多いです。(11月22日)


ゲンボー先生へお返事ありがとうございます。とてもよくわかりました。僕達もお米作りを体験しましたが、とても大変でした。ゲンボー先生は、お米作りを体験したことがありますか?本当にお返事ありがとうございました。5年2組5班より


学習を終えて

メーリングリストへの投稿文より

わたしは泉佐野市立日新小学校の5年2組の担任をしております、十河と申します。今日は玉川学園のゲンボー先生とリアルタイム授業をしました。リアルタイムの授業は今まで全くしたことも聞いたこともなかったのですが、なんとか今日終えることが出来ましたので、その興奮覚めやらぬ感想をと思いメールを書きました。

 子ども達は大阪から、質問をメールで送り、東京のゲンボー先生がその質問に答えてくれて、その内容をホームページにアップしてくれました。その答えを見て、「先生!答え来た!」とおおはしゃぎ。私も公のホームページに自分の学校の名前が載り、また、ほかの学校の児童の意見が載りと、今までした事のない斬新な授業を今ここで自分とその子供たちがしていると感じて興奮しました。また<私立ではなく>公立の学校でも、しかも研究校に指定されていなくても、パソコンが学校に導入して3年目でも、自分でホームページが作れなくても、教師生活4年目の若輩者でも、協力してくれる人を見つければ、こんなことが出来るんだとわかり嬉しく思いました。しかもこのホームページは様々な人がいつでもどこでも見ることのできるページで、お互いの意見をメールを介して交換できるので、とても多くの人とコミュニケーションがとれる良い手段だと思いました。玉川学園の子ども達も送ってくれていたので今度はうちの子どもにその質問の答えを書かせたいと思います。このような機会を与えてくださったゲンボー先生に感謝しています。 日新小学校 十河先生


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