教育と近代化　−日本の経験− 天野郁夫（国立学校財務センター教授）著 A5判上製・432頁 定価 ：品切・オンデマンド対応 発行年月 ：1997年9月 ISBN ：ISBN4-472-10801-1 C3037 ジャンル ：教育学・教育思想 近代化過程における教育の問題を、不就学・中途退学・原級留置など就学率の裏面、工業技術者の教育的・社会的な創出と工業化の問題、帝国大学におけるアカデミック・プロフェッションの形成過程、講義による独学と教育資格や職業資格について、構造−機能主義的立場から論及する。 主な目次 I　初等義務教育の制度化─ウェステージの視点から 　 一章　先行条件の整備 　 二章　「離陸」の開始 　 三章　義務教育の確立 　 四章　義務教育の発展 　 五章　年限延長の動き II　工業化と技術者養成─人材形成のメカニズム 　 一章　殖産興業政策と工業技術者教育の発足 　 二章　産業革命の展開と工業技術者教育の確立 　 三章　産業資本の成熟と工業技術者教育の発展 　 四章　重化学工業化の進展と工業技術者教育の拡充 III　大学教授集団の形成─エリートからプロフェッションへ 　 一章　海外留学の制度化 　 二章　教授集団の形成過程 　 三章　講座制と教授集団 IV　講義録と私立大学─知識伝達の日本的形態 　 一章　大学講義録の成立 　 二章　法学教育と講義録 　 三章　講義録と校外生制度 　 四章　早稲田大学の講義録事業 　　　 注 　　　 解題-あとがきに代えて 　　　 索引