玉川大学出版部の本


近代世界の公共宗教

J. カサノヴァ(ニュー・スクール・フォア・ソーシャル・リサーチ助教授)著
津城寛文(城西国際大学助教授)訳

A5判上製・392頁
定価 品切
発行年月 :1997年5月
ISBN :ISBN4-472-10871-2 C3014
ジャンル :宗教・倫理

宗教は、近代化が進むにつれ世俗化、私事化し、衰退していくという憶測に反して、むしろ公的な舞台に再登場してきている。公共宗教の復興というグローバルな現象を具体的な事例で提示し、現代的な価値と共存可能で、近代の拡散した公共領域の健全化のために望ましい、市民社会レベルでの公共宗教の形態がありうると論じる。

主な目次

  謝 辞
I 序 論
  1章 世俗化と啓蒙主義と近代宗教
  2章 私的宗教と公共宗教
II 五つの事例研究−分析的序論
  3章 スペイン−国家教会から公認廃止へ
  4章 ポーランド−国民の教会から市民社会へ
  5章 ブラジル−寡頭制の教会から民の教会へ
  6章 福音主義プロテスタンティズム−市民宗教から根本主義セクト、新キリスト教右翼へ
  7章 合衆国におけるカトリシズム−私的デノミネーションから公的デノミネーションへ
III 結 論
  8章 近代宗教の脱私事化
  注
  索 引
  訳者あとがき

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