教育学における「近代」問題 |
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H. -E. テノルト (ベルリン・フンボルト大学教授)著
小笠原道雄 (広島大学教育学部教授)・坂越正樹 (広島大学教育学部助教授) 監訳
A5判上製・244頁
定価 |
:品切・オンデマンド対応 |
発行年月 |
:1998年6月 |
ISBN |
:ISBN4-472-11191-8 C3037 |
ジャンル |
:教育学・教育思想 |
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現在、 最も注目されているドイツの教育史家テノルトの1995年の来日講演と、 書き下ろし、既刊論文で構成。 近年、 日独の教育学会で論議されている「近代問題」について単に「近代教育の終焉」を語るのではなく、 その歴史的再構成を通して新たなアスペクトから「近代教育」の意味を問い直す。 第1部では、 啓蒙期以来の近代教育が内包する矛盾、 多元性について論じ、 第2部では、19世紀以降の改革教育に問題を焦点化して考察している。 |
主な目次
序章 教育学的にみた近代世界の成立─近代教育、 改革教育、 そして歴史記述
第1部 近代教育学の構造
1 パラドックス、矛盾、そして啓蒙主義教育学─啓蒙主義教育学的思考様式を批判者に対して擁護する試み
2 世界観の学としての文化哲学─教育的思惟の理論化について
3 多様な教育学的知とその統一の諸形式─周知の事実を回想すること
4 近代の教育学─教育の理論及び実践における多元性の取り扱いについて
第2部 近代教育としての改革教育
5 「改革教育」─驚異的現象を理解するための新たな試み
6 改革教育をめぐる論争
7 教育の「改革的」性格
8 責任と監視人─科学的教育学は自己の社会的有効性をいかに論ずるのか |
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