宗教多元主義への道 −メタファーとして読む神の受肉− |
 |
J. ヒック(英国バーミンガム大学人文科学高等研究所参与)著
間瀬啓允(慶應義塾大学教授)・本多峰子(二松学舎大学助教授)訳
A5判上製・232頁
定価 |
:4,620円(税込) |
発行年月 |
:1999年5月 |
ISBN |
:ISBN4-472-11451-8 C3014 |
ジャンル |
:宗教・倫理 |
|
西欧ではキリスト教は唯一神の宗教であり、他のどの宗教よりも優れたものと解釈してきたが、著者はこの伝統的な正統主義神学に対し異を唱える。宗教はそれぞれ異なる文化を反映し、超越的な究極のリアリティに対する人間の応答であり、どれもみな真なるものであるとし、キリスト教の多元主義的な自己理解の道を提唱する。 |
主な目次
日本の読者に
序
1章 今日の出発点
2章 イエスの生涯と死と復活
3章 イエスからキリストへ
4章 教会によるイエスの神性の肯定
5章 二つの本性、すなわち二つの心か
6章 神は自らを無にされるのか
7章 ケノーシス論のさらなる問題
8章 教会のドグマの歴史的副作用
9章 複数の受肉か
10章 メタファーとして読む神の受肉
11章 イエスの血による贖罪なのか
12章 人間の変革としての救い
13章 世界規模のプロセスとしての救い/解放
14章 キリスト教の真理と他の諸真理
15章 このことは諸教会にとってどのような意味をもつのか
原 注
参考文献
訳者あとがき |
|