小説のなかに見る異文化 -近代ロシア、アメリカ、カナダ文学を比較する- |
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B. H. ゲルファント(アメリカ文学研究者・評論家、ダートマス大学名誉教授)著
西田美緒子(翻訳家)訳
A5判上製・272頁
定価 |
:4,200円(税込) |
発行年月 |
:2002年7月 |
ISBN |
:ISBN4-472-30264-0 C0098 |
ジャンル |
:文学・語学 |
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アメリカの女性文学評論家ゲルファントが、小説のディテールに多面的な文化比較を試みた評論集。ベロー、キャザー、ドライサー、ゴールドマンなどのアメリカの作品を軸に、ソルジェニーツィンなど近代ロシア文学、カナダのウィルソンの作品と比較しながら、テクストに見え隠れする異文化についてさまざまな考察を加える。 |
主な目次
解 題
序 気のむくままに
パネルI 解 体
ロシアとアメリカの中編小説に見る清算の日々―比較文化のトリプティク
帽子―ソルジェニーツィンとベロー
新聞―チュコーフスカヤとルシュウール
とれてしまった洋服のホック―バランスカヤとハイマン
パネルII 境界を越える
自分の考えを自分の言葉で話す―エマ・ゴールドマンととりとめのない自伝
パネルIII 謎
エセル・ウィルソンの風景に隠された地雷(または、カナダのハヤブサに囲まれたアメリカの猫)
資本主義的意思―『わが不倶戴天の敵』と『愛と塩水』に見る女性と相続
ノート |
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