教育の本道 |
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和田修二(佛教大学教授)著
四六判上製・304頁
定価 |
:2,940円(税込) |
発行年月 |
:2002年7月 |
ISBN |
:ISBN4-472-30265-9 C0037 |
ジャンル |
:教育一般 |
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子どもは自分を守ってくれ、何が善く何が悪いかをはっきりと教えてくれる信頼できる大人を必要としている。しかし教育に自信を失っている両親や教師が増え、青少年の犯罪の増加や学力低下、学習意欲の減退がますます深刻になっている。教育と大人世代の頽廃はどうして生じたのか、教育という仕事はどうあるべきかを考える。 |
主な目次
一 私の出会った教育者と教育の本道
(一)
1 はじめに
2 私が実感した戦中と戦後
3 変った生活と変らぬ学校
4 失われた自国の文化への関心
5 哲学的関心の芽生え
6 私の思想遍歴
(二)
1 オランダ留学
2 ランゲフェルト家の日々
3 子どもの人間学
4 教育学の自立と再構築
5 子どもからみた教育の要件
(三)
1 小原國芳先生の思い出
2 教育の本道
3 全人教育の根底
4 信仰と神学
5 共生の時代と伝統の再発見
6 世界平和の祈願に生きた遠藤虚籟
7 理想の力と感激の大切さ
8 おわりに
二 教育する勇気を支えるもの
1 子どもは変った
2 戦後教育の反省
3 退廃の遠因
4 日本人の国民性
5 日本的家族主義の功罪
6 死者と未生の子どもへの責任
7 教育する勇気
8 教育の本道再考
9 いま教師に必要なこと
三 道徳と道徳教育
1 道徳の意味
2 道徳内容の変遷
3 近代日本と修身科
4 学校における道徳教育の現状
5 豊かな社会の陥穽
6 道徳の基本と信頼
7 暴露した精神的空白
8 これからの道徳的課題と仏教
9 道徳教育の現実的要件
10 子どもからみた教育としつけ
11 子どもとからだ、もの、ことば
12 しつけの要点
13 教師教育の再考
四 高齢社会と高齢者の社会参加
1 高齢社会の展望-高齢者第二現役世代論
2 現代文明と若さの崇拝-社会史的にみた「老人」の明暗
3 老年の意味と老人の徳-哲学的人間学的考察
4 日本の高齢者の今日的課題
五 老年からみた現代生活と養生
1 老年と養生
2 伝統文化と生涯教育の再考
六 世界平和と日本人の真情-順霊の綴織工芸家遠藤虚籟・秋野の生涯と思想
1 はじめに
2 遠藤虚籟・秋野の生涯と作品
3 遠藤虚籟の平和の哲学と現代
4 順霊の綴錦織その後 |
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