玉川大学出版部の本


ヴィジュアル・クリティシズム -表象と映画=機械の臨界点-

中山昭彦(学習院大学教授)著

A5判並製・352頁
定価 :3,675円(税込)
発行年月 :2008年10月
ISBN :978-4-472-40377-4 C0070
ジャンル :芸術

20世紀はヴィジュアルな表現に席巻された時代だった――。本書は、実写映画からアニメーション、モダン・アートから古典的な絵画や写真までを対象に、視覚表現の具体的な分析と理論的な考察をおこなう論集。20世紀のヴィジュアルな表現について問い、そこから20世紀のさまざまな表現に通じる大きな視点を引き出す。

主な目次

視覚表現の二〇世紀――序文に代えて

I 図像とアニメーションの部屋
ジャポニスムの現在(押野武志)
アニメーション/運動/物語――宮崎駿に注目して(榊祐一)

II 映画の部屋
カルメンはどこに行く――戦後日本映画における〈肉体〉の言説と表象(斉藤綾子)
キートン、機械、中国の「工業題材映画」(応雄)
〈非―決定〉の闇――黒沢清『回路』について(川崎公平)

III 理論的実践の部屋 存在と表象――メルロ=ポンティによる芸術論の周縁(飛嶋隆信)
滅多にない花のように――「アウシュヴィッツ以後」におけるクラカウアー『映画の理論』の救済(藤井仁子)
世界の断面――ゴダール・消失・回帰(佐藤淳二)
間のイマージュ――バルト・小津・ドゥルーズ(中山昭彦)
 
天使のように舞い降りる――あとがきへの夢
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