■ヘブの学習則

-A Neurophysiological Postulate-


"When an axon of cell A is near enough to excite a cell B and repeatedly or persistently takes part in firing it, some growth process or metabolic change takes place in one or both cells such that A's efficiency, as one of the cells firing B, is increased."


Donald Hebb(1949)


-神経生物学の仮説-

"細胞Aの軸索が細胞Bを発火させるのに十分近くにあり、繰り返しあるいは絶え間なくその発火に参加するとき、いくつかの成長過程あるいは代謝変化が一方あるいは両方の細胞に起こり、細胞Bを発火させる細胞の1つとして細胞Aの効率が増加する。"

ドナルド ヘブ(1949)



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■解説
 ニューロンAの発火がニューロンBを発火させると2つのニューロンの結合が強まる。これが脳の中で起こっている記憶の基礎現象であり、ニューロン同士の結合が強まるということは記憶したということなのです。
  この仮説は脳の情報処理において学習する上で欠かすことの出来ないものです。
アメリカの心理学者であったドナルド・ヘブ[Donald Hebb]は1949年に「ニューロンとニューロンが繋がる接合部のシナプスという所に、長期的な変化が起こって信号の伝達効率が変化することが学習の仕組みである。」という学習のシナプス仮説を唱えました。このヘブの仮説に基づくシナプスにおける学習則を「ヘブの学習則(Hebbian Learning Rule)」または「ヘブ則」と呼びます。
 そしてその後、多くの科学者によって、ヘブの仮説が実験を通して実証されてきました。
また、ヘブの仮説をもとに学習機械を作る研究もなされ、パーセプトロンという学習回路やニューラルネットワークの研究が計算機シミュレーションを用いて進められました。