Guest Speaker


Darren先生
 

 

昨年まで玉川学園小学部で、今年(2003年)より玉川学園高等部で英語を教えていらっしゃるDarren先生を、英語コミュニケーションの授業にお招きしました。Darren先生はサウジアラビアで教員養成大学の学生達に英語を教えたり、南米コロンビアで英語を教えられた経験をお持ちです。

当日は、学生達も"Why do you want to be a teacher?" と教師志望の理由を聞かれ、1人1人が自分が小学校時代に出逢った素晴らしい先生の話や子供と関れる仕事の魅力などの話題がでました。Darren先生は「人」が大好きであること、そして人と話すことが大好きだから、教師になったそうですが、大学時代は6回も自分の専攻を変えるほど、自分の進路に悩んだそうです。その模索の時期を経て、最終的に辿り着いたのが「教育」だったそうです。学生達は、自分の専攻を6回も変えたことに驚き、また自分の納得いく進路を見つけるまであきらめない意志に感心していました。

サウジアラビアの話では、サウジアラビア人とのおつきあいの話が出ました。3年間つきあった親友でさえ、彼のお母さんや妹達の顔を1度も見たことはなかったそうです。サウジアラビアの女性は夫以外に顔を見せることはできないので、例え親友であっても自分のお母さんや妹(ある年令になると)には会わせられないのだそうです。大学にも女性は1人もいなかったので、男子学生ばかりだったそうです。女性は女子大に行くそうですが、数は少ないそうです。女性は、ある年令まではベールをつけることもないのですが、ある年令になると外出する時はイスラムの教えに従って、必ずベールをつけるそうです。

サウジアラビアの学生達について聞くと、「自分は1つの大学しか知らないので、サウジアラビア全体の大学の印象と間違えないで欲しいけど、サウジアラビアでは最低限の成績を取れば教員になれるので、学生達はそれほど熱心には勉強していなかった印象」だそうです。もちろん、一生懸命がんばっている学生もいますが、大多数は、最低限さえクリアーできればいいような雰囲気でした。その理由の1つは、大学を最低限でも卒業できた人は、必ず教師になれるから。成績がトップであっても、その地域の学校に行くか選択できるだけで、後は成績が良かろうと悪かろうと必ず仕事につけるため、あまりチャレンジする気持ちがなくなるのかもしれない。」とのことです。ただし、Darren先生もおっしゃったように、その大学の学生達の印象です。

南米コロンビアの話では、治安はひどく悪いけど、人々はエネルギーに溢れていたのでライフスタイルはとても気に入っていたそうです。コロンビアでも色々な面白い経験をされたそうですが、時間の関係もあってゆっくり伺うことはできませんでした。

Darrenからみんなへのメッセージは、「先生というのは素晴らしい仕事で、楽しい。人が好きであれば、きっと楽しく教師をしていけると思う。」とのことです。