英語の数の枠組み

 

    大学1年生からの質問

    英語には日本語のようにアルファベットや単語には成り立ちというものはあるのですか?

    "news" という単語は、"new" という、新しい情報のことを伝えるので「"new" の複数形である」と、「"north" "east" "west" "south" と、様々なところから情報がくるので頭文字を取って"news"になった。」という二つの由来を聞いたことがあります。だとしたら、他の単語にも由来があって当然だと考えました。"news"のことは、本当かどうかはわかりませんが、そういう考えを持つきっかけになりました。

     

    英語の単語の由来も色々と見ていくと面白いんですよ。Newsの他にも「なるほど!」と思う由来が色々とあります。たとえば、数を数えるOne, two, three, four....とありますが、13以降はthirteen, fourteen....で、21, 22, 31, 32などもtwenty one, twenty two, thirty one, thirty twoとなるのに、なぜか11と12だけが異色の"eleven", "twelve"だと感じたことはありませんか?どうして"thirteen, fourteen"のように"teen, tween"とならないのでしょう?あるいは、"twenty one, twenty two"にならって"ten one, ten two"とならないのでしょう?

     

    それは、11という数はOld Englishでは"endleofan"と言い、それは"(ten and )one left"を意味し、12という数は"twelf"と言い、それは"(ten and) two left"を意味しています。つまり、11と12は1の位の枠の中で考えられているのです。10の位の枠で考えられるのが、13からなのです。この考え方の枠にあうように、"dozen"(ダース)という12を1まとまりにする言葉があります。英語の数に関しては 10進法や12進法以外にも色々な進法の考え方が影響していますが、色々なまとまりを考えていくと、当時の人々の考えの枠組みが見えてきて面白いですね。

     

    言葉は、色々な影響を受けて新しく生まれたり、変化したり、合体したり、消えていったり、まるで生き物のような言葉の運命をたどります。身近な言葉やよく使う単語なども、よく由来を調べてみるとため息がでるような運命をたどってきているかもしれません。好奇心のアンテナを広げて、学問に踏み込んでいってください。

     

    また質問をいつでも受けます。色々な鋭い質問をありがとう。