世界最大級の火山「桜島」(さくらじま)

桜島は鹿児島県(かごしまけん)を代表する火山ですが,もともとは姶良(あいら)火山という世界一大きい火山の一部です.姶良火山はいまから約25000年前に大噴火(だいふんか)をおこしました.その時に飛ばされた火山灰は北海道でも見つけられました.この火山の噴火のために地球の大気(たいき=くうきのこと)に火山灰のチリがただよって,そのために地球にとどく太陽の光のりょうがへり,氷河期(ひょうがき=地球全体が冷えて寒くなった時期のこと)になったといわれるほどです.縄文時代には姶良火山は桜島を残して海の中に沈みましたが,たびたび大噴火をおこしていました.実は上野原遺跡の人も桜島の噴火にあっています.52の家のあとが見つかっていますがそのうち10の家の中から火山灰や軽石がみつかりました.これはそのとき10けんの家がたっていたことをあらわしています.つまりその10けんの家に桜島から飛ばされた火山灰と軽石がつもったというわけです.

このことから,さらに上野原遺跡はいくつかの世代によって人が住みかわっていたことがわかりました.これは縄文時代早期には珍しい事です.よほど住みごこちの良い場所だったと思われます.

9000年前,上野原遺跡に住んでいた縄文人が見ていた桜島.

 

今の桜島.けむりをあげているすがたは今もかわりませんね.

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