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明治神宮の花菖蒲

日本伝統の園芸植物、花菖蒲の視察を行いました―明治神宮にて―

明治神宮の花菖蒲園は、明治26年(1893年)に明治天皇の思し召しにより作られた非常に由緒ある園です。ここに植えられている花菖蒲は江戸時代に、堀切(葛飾区)で栽培されていたものが集められたもので、現在では150品種、1500株が咲き競っています。
花菖蒲の開花期には、大都会、東京の緑のオアシスを求めて、外国の観光客を含めて多くの人々が訪れる人気スポットにもなっています。
植物機能開発科学領域では、10年来、日本伝統の伝統的な園芸植物の一つである花菖蒲について、花の形態、色、染色体分析をはじめとした基礎的な研究から、末永く維持・管理する栽培方法の検討、日本各地に自生する野生のノハナショウブからどのようにしてこれらの栽培種が育成されてきたか、などを研究しています。
明治神宮の花菖蒲園との間では、伝統ある花菖蒲を末永く維持・管理をしていくための栽培方法について共同で研究を行っています。
毎年、開花期になると卒論に関わっている学生たちは、明治神宮の花菖蒲園に出向いて、実際に花菖蒲を見て、江戸時代の人々がこの花に馳せた「想い」を肌で感じ取り、日々の研究に励んでいます。


明治神宮内の花菖蒲園を視察する

伝統ある花菖蒲園の概要

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