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私は生物資源学科3つの領域の中の遺伝子・細胞工学領域(他に植物機能開発科学領域と動物・昆虫機能開発科学領域があります)に所属しています。単に遺伝子といっても研究の幅は広く、遺伝子の組換えはもちろん、植物の病気や増殖が困難なランの研究も行っています。
私が研究しているラン科の植物は、乱獲や開発による自生地破壊によって多くが絶滅危惧種となっています。また、通常の植物と異なり発芽や生育に菌との共生が不可欠です。そこで私は、その共生する菌のDNAを根や発芽したばかりの幼植物体(プロトコームと言います)から抽出して、菌の種の同定を行い、絶滅を防ぐための基礎的な知見を得ようとしています。研究内容は野外でのサンプリングから精密な実験まであり大変ですが、やりがいも感じています。
農学部の大学生活は講義や実験、研究だけでなくイベントもたくさんあります。その中で最大のイベントは収穫祭だと思います。私たちの領域ではサツマイモを栽培してそれを加工して模擬店で販売しています。
生物資源学科は、畑での作物の栽培管理や動物の飼養管理といったいわゆる「農学部」らしい勉強をしながら、一歩踏み込んだ専門的な研究を行える学科です。
生物資源学科4年 Y.T.
![]() 学内の森林でランの受粉作業 |
![]() DNAの抽出実験 |
![]() 実験植物を培養系に持ち込むための無菌操作 |
![]() 夏のひととき、3年、4年、院生、教員、 みんなでBBQ後に記念撮影 |