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草刈り十字軍
私が大学1年の6月頃でした。富山県下の山林で除草作業の作業員不足からヘリコプターを使用した除草剤の大規模空中散布が実施されようとして、当時富山県のある先生が、この空中散布に対し、環境保全という立場から反対運動を立ち上げました。ただ反対運動するだけではなく、「夏休み中の学生を主力とする若者たちの手による草刈り」を提案し、全国に呼びかけ、全国から200名あまりの学生や社会人を集め、草刈り十字軍と名付け、若者による、山林の草刈りが開始しました。玉川大学でも20名ほどの学生が集まり、7月の後半から8月中旬にかけ、ガスも上水道も電話もない山小屋で合宿生活を送りながら、山林の下草をひたすら刈り続け、40ha以上の山林の除草を行いました。本当に毎日がつらい作業の連続でしたが、地元のお祭りや交流会に積極的に参加し、つらい記憶よりもみんなで頑張った楽しい記憶が多く思い出されます。当時お世話になった森林組合の皆様とは今でも交流しています。現在、東日本大震災で多くの皆さんが助けを求めています。是非時間に余裕のある学生は、積極的に支援の輪に参加してほしいと心から思っています。直接見て、参加して感じることが一番だと思います。百見は一労作にしかず。
![]() 草刈り十字軍の仲間たち |