玉川大学農学部 > News > コラムアーカイブ(2009〜2016) > 詳細
生物環境システム学科には3か月間の海外研修プログラムがあり、2年の春か秋どちらかに参加するのですが、今までのカナダにオーストラリアが加わり、私はその第一期生として、オーストラリア・プログラムに参加しました。
3か月間という時間をフルに活用して得られたものは大きいと思っています。授業から学んだオーストラリア特有の自然環境や文化はもちろん、自分の足で行って、この目で見るというプロセスがとても大切なことだと思いました。お店、レストラン、動物園、自然公園、映画、観光地… 様々な体験をする中で向こうの生活を肌で感じることができました。
![]() フィールドトリップ |
![]() クイーンズランドの生態系の説明を受ける |
カエルが好きなこともあり、オーストラリア固有種をこの目で見てみたいと思っていました。夜行性で生息域が限られることなど、多くを観察することはできませんでしたが、何種かのカエルを見ることができました。同時に、オーストラリアのカエル事情は大きな問題を抱えているという現状も、授業で学び、自分でも感じることができました。
Cane Toad(オオヒキガエル)はコガネムシの駆除のため輸入され、増加してしまったヒキガエルです。その旺盛な繁殖力から在来のカエルを圧倒し、さらには在来のカエルを餌としている捕食者を死に追いやるほどの毒を持ち、大きな問題となっていました。このような現状を実際に現地で学び、自分の目で見ることは非常に大切であると思います。
2年次に日本を出て大きな刺激を受けられること、自分が積極的に行動することでその学びをさらに深く、意味のあるものにできること、それがこのプログラムの魅力です。
By U. T.
![]() Cane Toad |
![]() Eastern Sedgefrog |