商品開発、経営者・管理者をめざす

商品開発、経営者・管理者をめざす

工学をベースに科学的な経営の可能性を探り、多彩な視点から経営企画力を身につけられるカリキュラムを用意しています。
経営の基本となる、「人・情報・環境・金」をキーワードにして、グローバル社会で通用する「基本学力」、「人間力」を育み、「専門実践力」として効率的なマネジメントの理論と手法を修得します。
経営者、管理者(マネージャー)、経営コンサルタント、中小企業診断士、システムエンジニア、そして数学教員など、第一線で活躍する人材を育成します。
現在、日本全体で進行中のGIGAスクール構想(教育でのICTの活用)の実現に貢献できる数学教員の育成も積極的に行っています。

セレクト研究室

サービス知識研究室
マネジメント・コントロール研究室

サービス知識研究室

マネジメント・コントロール研究室

4年間の学び

工学的・科学的な観点から経営・マネジメントを学べる!

「人・情報・環境・金」の4つの主要な経営要素を重点的に、工学部らしいITなどのテクノロジーにも触れながら、幅広い視野を備えたマネジメント力を養います。教員も経営学・経営工学、自然科学の研究・教育の専門家で構成されており、多様なカリキュラムの履修が可能です。
1年次には、学科共通の基礎科目をしっかりと学びます。2年次には本学科で学べる4つの領域(マーケティングマネジメント領域、データマネジメント領域、経営情報システム領域、サービスマネジメント領域)における基礎知識を養い、3年次以降は専門性を高めていきます。4年次には高度な専門カリキュラムに加え、卒業プロジェクトで、4年間の学びの総仕上げを行います。
玉川大学独自の「ESTEAM教育」の考え方に基づき、STREAMHall 2019やConsilience Hall 2020で展開されるロボット開発などの「ものづくり」に関係するプロジェクト活動に参加し、マネジメントの知識を活かすことも可能です。

学びのポイント

科学的な経営能力

企画力、管理能力、会計スキル、分析力、戦略立案と提案力、経営課題解決力など、経営者には幅広いスキルが求められます。ITやプログラミングに関わる学びと、企業実習などの実践をとおして総合力を養います。

マーケティング

モノを売る仕組みづくり(マーケティング)にも、データ分析が重要な時代。例えば顧客ニーズの把握にもさまざまなデータが活用されています。統計学をもとにデータを分析し、科学的にアプローチする手法を学びます。

データマネジメント

複雑化するデータを管理し、使いこなしていきましょう。ビッグデータを効率的に管理する。データをフル活用し、イノベーションを起こす。データを用いたアイデア実現の手法を身に付けることで、課題解決力を磨きます。

サービスサイエンス

サービスは目に見えず、評価が難しいもの。これらを科学的に研究・分析し、サービスの良し悪しを把握するのがサービスサイエンスです。科学的な知見から、効果的なモノ・サービスをつくり出すことをめざします。

4つの専門領域

4つの専門領域を学びながら、
幅広い知識・能力をもった人材として育ちましょう!

マーケティングマネジメント領域

統計学をビジネスに活用できるマーケティングのプロをめざす領域です。どの業界・職種でも、データ分析のための統計学の重要性が高まっています。商品企画や開発で、種々のデータを分析し、顧客のニーズを把握するなどの科学的なアプローチ手法を身につけます。

データマネジメント領域

複雑化するビッグデータの効率的な管理手法などをはじめとするデータマネジメントの知識を活用して、ビジネスの場でイノベーションを起こし、社会的な課題を解決できる人材をめざす領域です。ESTEAM教育の考え方に基づき、データサイエンスの基礎を学んだ上に、経営・マネジメント、会計学・ファイナンス、機械学習、社会脳科学などの分野融合の学びの中から、世の中を変えるアイデアを実現する方法を身につけます。

経営情報システム領域

ITを活用してグローバルな活躍ができる企業の経営者、管理者(マネジャー)、経営コンサルタントをめざす領域です。経営戦略・ビジネスモデルに関する学び、ITやプログラミングに関わる学び、企業実習などの実践的な問題解決の経験を通して、企画力、管理能力、会計スキル、分析力、戦略立案と提案力、経営課題解決力など、現場で求められる経営者の専門能力を身につけます。

サービスマネジメント領域

サービスサイエンスの観点から、サービス業・製造業の経営者、管理者(マネジャー)をめざす領域です。21世紀に入り、サービス業と製造業の境目がなくなり、サービスの提供者と受け手が『サービスの価値をともに創る』という価値共創の考え方が一般的となっています。サービスの価値共創プロセスをマネジメントし、まだ世の中にないモノやサービスを創り出す力を身につけます。

数学教員養成プログラム

数学とマネジメントの両方を学びながら、中学校・高等学校の数学教員をめざすプログラムです。
数学教員に必要となる数学の専門科目を基礎から高度な分野までを学修。合わせて、学校や学級を運営していくマネジメント力を育成します。

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4年間の学修の流れと主な開講科目

カリキュラム
カリキュラム

Pick Up 講義

卒業プロジェクト4年生春学期・秋学期

Q.経営と科学を組み合わせた研究ってどんなものですか?
A.カタチのない「情報・科学」を経営に活かす研究です。

髙橋 宗良 准教授(意思決定科学研究室)
意思決定コミュニケーション
経営資源の見える化で活用できる知識創造経営へ

私たちは、人間のちょっとした仕草や表情のわずかな変化から、印象などを無意識のうちに判断しています。このような人間のこころの特性を理解することは、より良いサービスやデザインを考えたり、円滑なコミュニケーションを実現したりする上でとても重要なことです。意思決定科学研究室では視線計測やモーションキャプチャ、VR技術、脳活動計測などの先端技術を駆使してデータを収集・分析することで、印象判断の心的プロセスを理解し、ビジネスに応用する研究をしています。

ビジネスコンテンツ3年次春学期

「ビジネスコンテンツ」は、唯一の正解がない「社会課ることを目指した創造的な課題解決型の授業(PBL; Project Based Learning)。
企業から提起された課題に対し、テクノロジーを活用した解決策を提案します。
審査員は、企業の経営者、コンサルタントなどが担当。
技術を修得するだけでなく、考察力やコミュニケーション能力を高め、活用法を考えアイデアを伝えられるようになりましょう。

オペレーションズリサーチ

オペレーションズリサーチ3年次春学期

オペレーションズリサーチ

オペレーションズリサーチ(OR)とは、社会や組織が直面する諸問題を解決するための科学的な技法の総称のこと。この授業では、オペレーションズリサーチの基礎から応用までを学修します。経営に関する諸問題を数理モデルとして定式化し、最適な意思決定を行うための実践的な手法の修得します。

プロジェクトマネジメント2年次秋学期

プロジェクトマネジメント

チームで働く力が求められる現代に必要なプロジェクトマネジメントの知識体系(PMBOK)を学び、プロジェクトチームで現場の課題を解決するための働く力を最適化する知識と技術を身につけます。今年は、水の入ったペットボトルを載せても壊れないストロー組の橋脚が課題でした。

取得可能免許・資格

  • 教員免許状
    中学校・高等学校教諭1種「数学」
    小学校教諭2種免許状※1
  • 学芸員※2

※1 小学校教諭2種免許状を取得するには費用が発生します。また別途、履修条件があります。

※2 履修には条件があります。

卒業後のキャリアイメージ

  • 経営者
  • 管理者(マネジャー)
  • 経営コンサルタント
  • 税理士
  • ファイナンシャルプランナー
  • 商品プランナー・コーディネーター
  • システムエンジニア
  • マーケティングコンサルタント
  • 中学校・高等学校「数学」教員
  • 小学校教員など

カリキュラムの特徴

即戦力を育成するためのカリキュラムとサポート体制

マネジメントサイエンス学科は、履修内容を確実に自分のものにできるよう、専任教員が手厚く徹底した指導を行っています。そうして得た知識・技術を実践と結びつける、実践力を重視したカリキュラムが特徴です。さらに、自分の関心に応じて他学科の科目も受講することができます。

特長

01

社会での実践的な
「マネジメント力」を修得

1年次は、教養を高め専門科目に進むための下地を作る時期と捉え、「基礎学力」や「人間力」の育成に注力。2年次から専門領域での学びを加速し、「専門実践力」を育んでいきます。専門であるマネジメントサイエンス分野は関連する領域が多岐にわたるため、経営学、経営工学、工学、数学、物理学、自然科学の領域までがカリキュラムに含まれます。このように幅広い領域を学ぶことで、科学的な手法で仕事をマネジメントする知識とスキルが身につきます。

特長

02

世界に通用する創造力を磨く「主体的・対話的で深い学び」

ビジネスコンテンツは、企業から提起された課題に対してテクノロジーを活用した解決策を提案する授業です。学生自らが主体的に得た知識をもとに、どのようにイノベーションを起こすかを考えます。マネジメントサイエンス学科では企業で活躍できる人材育成だけでなく、2020年からの学習指導要領に対応した教員育成にも力を入れた授業を提供します。「キャリアデザイン」や「キャリアとコミュニケーション」などで、将来のキャリアデザインの支援も行います。

特長

03

大学だけでは止まらない
「企業との積極的な連携」

工学部のなかで経営・マネジメントを学ぶメリットは、サイエンスやテクノロジーの観点から学ぶだけではありません。企業が授業や研究室活動(マネジメントサイエンスセミナー、卒業プロジェクト)の運営に協力いただき、企業との共同研究を行ったり、実践的な新製品開発など新しい社会的価値を生み出しています。「ビジネスコンテンツ」は、毎年、企業から提起されたビジネス課題をテーマに沿って考案されたビジネス解決策を、企業の方が評価するという実践形式で実施しています。

科学的思考とマネジメント力が強みの数学教員に!

科学的思考とマネジメント力が強みの数学教員に!

中学校・高等学校の数学教員をめざす数学教員養成プログラムの学生もマネジメントサイエンス学科に所属して、数学とともに経営・マネジメントを学びます。数学教員に必要となる数学の専門科目を基礎から高度な分野にわたって学修するとともに、社会からのニーズに合わせて、数学をどのように現実社会で役立てるかを考える力を養い、学校や学級を運営していくマネジメント力も育成します。

研究室Pick Up

サイエンス×経営で
多彩なマネジメント手法の扉を開こう

科学・工学の観点を活かした効率的なマネジメント理論と手法を身に付け、主要な経営の要素「人・情報・環境・金」にAI やIT の先進テクノロジーを取り入れていくことを重視します。最新の技術をもって、視野の広いマネジメント力・社会の課題解決力を身に付けることを目指しています。

マネジメント・コントロール研究室 小酒井正和教授

マネジメント・コントロール論とは、経営戦略を組織全体で実現するための組織デザインに関わる研究テーマです。小酒井研究室では、それぞれの興味・関心もあるテーマをもとに、実践的な経営を重視した研究を進めています。共同研究を行っているチーム、起業を目指しているチームもあります。

テーマ1農業経営×IoT・AI・ロボティクス

これまでの農業経営の手法に加え、農作物をカメラ付きドローンで監視し、成長データを収集。スマート農業による作業効率の向上を目指す研究です。

テーマ2観光産業×IT・VR/AR・地域活性化

観光地に足を運べない人たちに向けて、現地からVTuberモデルを使いPR動画を作成します。劇団わらび座との共同研究による広告・マーケティングの立案も。

テーマ3音響×映像×香り×セールスフォース(営業・販売)

株式会社東洋メディアリンクス様とともに、未来のビジネスリーダーやイノベーターの育成を目指した教育プログラムとして、学生たちが玉川学園管財課に実際に営業提案をするという研究活動を行いました。

テーマ4スタートアップ・ベンチャー起業×アナログゲーム開発

スタートアップ・ベンチャー起業は、企業就職とは違った勉強内容が必要です。そのため起業をするために必要な勉強を、ゲーミフィケーション(ゲーム化)を活用した学習用アナログゲームを開発しました。

コスモス祭

コスモス祭での模擬店は、日頃学んでいるマネジメントの実践の場となります。
商品企画、マーケティング、販売促進、お客様の動線・行列の最適化など、考えることはいくらでもあります。

PICKUP STUDENT

さまざまな意見を
組み合わせて良いアイディアへ

工学部 マネジメントサイエンス学科 4年
渋谷 美海さん

渋谷 美海さん

理系の知識と経営をかけ合わせて学べることに惹かれ、マネジメントサイエンス学科を選びました。ITやAIを使って経営の課題解決を考えることはもちろん、クラスメートと活発に意見交換をしながら進む講義が多いのも特徴です。グループワークの中で自分とは違う意見が出ても、意見を組み合わせてより良いアイデアを見出すことで、協調性も身に付いたと感じます。特に「チームマネジメント」では、実践形式で学び、さらにディスカッションを行います。社会人になってからも、この学科で学んだコミュニケーションスキルなどを活かしていきたいです。

※取材当時