
政田 元太(教授)
MASADA Genta
情報通信工学科
量子センサー研究室
研究のキーワード
- 光計測技術
- 量子レーダー
- 量子エンタングルメント
- スクイーズド光
悪天候下でも使用可能な
量子レーダーカメラの実現を目指す
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玉川大学が取り組む量子情報科学に魅了され。不思議な量子もつれ現象を見てみたい。そして社会に役立つ技術に応用したい。
大学で物性物理学の研究をしていたこともあり、卒業後は民間企業で非線形光学結晶と呼ばれる光学材料の研究や、レーザー装置の開発をしていました。やがてもう一度大学で基礎研究をしっかりとやりたいと考えるようになりました。ちょうどその時に出会ったのが、玉川大学が取り組んでいる量子情報科学です。特に量子もつれと呼ばれる光の不思議な現象に興味を持ち、レーザー光を非線形光学結晶に照射することによって生成できることを知りました。実際に自分で量子もつれを生成し、そして社会に役立つ技術に応用したいという思いで玉川大学に移って参りました。 -
量子もつれ現象とは
量子もつれとは二つの離れた所にある量子同士がテレパシーのような強い力で結びついた状態です。片方の量子を観測すると、もう片方の量子状態が瞬時に確定するという不思議な現象です。さらにこの強いつながりは、二つの量子がどんなに離れていても無くなることはありません。このような現象は常識では考えることが出来ませんので、かの有名なアインシュタインでさえ認めようとしなかったそうです。しかしながら現代の最先端の科学では量子もつれ現象の存在は理論的に確立し、実験的に生成することも可能です。 -
量子もつれを応用した量子レーダーカメラの実現に向けて
現在、量子もつれは様々な分野への応用が期待されています。量子コンピュータや量子暗号は代表的な例であり、皆さんも聞いたことがあるかもしれません。玉川大学では量子もつれを応用して、高感度な画像情報の取得が可能となる量子レーダーカメラを研究しています。雨や霧といった視界が妨げられるような悪天候の条件でも、量子レーダーカメラはその性能を発揮することが期待されています。まだ基礎研究の段階ですが、将来的には自動車用のセンサーへの応用を目指しており、より安全な自動車社会の実現に貢献したいです。
量子もつれ光を観測している様子
研究室ガイド
思考と試行の積み上げが新しい研究の扉を開く。
まずは挑戦してみよう。
まずは挑戦してみよう。
研究内容を一言でいうと?
試行錯誤を繰り返しながら新しい発想やアイディアを形にしていくプロセス。
実験研究では新しい現象を発見したり、世界中でまだ誰も試したことが無い原理を実証する力が求められます。そのためには具体的な方法を考えたり、新しいことに挑戦していく意欲が大切です。実験には失敗がつきものですが、思い通りの結果が形となって現れた時や、世界で初めて見る現象を目の当たりにした時の喜びはひとしおです。
研究室の自慢は?
世の中に無い実験装置や機材は自分たちで作ろう。工作や製作活動も研究の一部です。
誰も試したことが無い実験を行うわけですから、必要な装置や機材が世の中に無い場合がほとんどです。自分たちで使う装置や機材は自分たちで作ります。機械設計や電子回路の工作を通じて、自分で作った装置を使って実験を行うのも研究の楽しみの一つです。電子回路と聞くと驚くかもしれませんが、学科の実験授業でしっかりと習いますので安心して下さい。世界でたった一つの実験装置を自分で作ってみませんか?このような製作活動は玉川大学が伝統的に目指している労作教育に通じるものがあると考えています。将来技術者を目指す学生さんにとっては貴重な体験になることでしょう。
電子回路の工作風景
Pick Up
量子情報科学研究所や民間企業との連携。
量子レーダーカメラのような大掛かりな研究は、大学の研究室が単独で実現できるものではありません。幸いにも私たちは玉川大学に附設する量子情報科学研究所と連携しており、理論や実験に関して多くのサポートを得ることが出来ます。また民間企業とも連携しており、実社会で今どのような技術が求められているかについて、いち早く触れることが出来ます。