教員紹介・研究室ガイド

山﨑 浩一(教授)
YAMAZAKI Koichi
ソフトウェアサイエンス学科
量子情報ネットワーク研究室

研究のキーワード

  • 量子暗号
  • 秘密鍵系列の一致
  • 誤り訂正符号
  • 情報セキュリティ
  • IoT

量子暗号の実用化に向け、誤り訂正の技術で安全な情報通信を支える

  • 誤り訂正符号から量子通信の世界へ
    大学の卒業研究では、光ファイバ通信の性能を改善するための誤り訂正符号を研究しました。大学院進学後、情報理論の研究会で発表する機会をいただき、そこで量子通信理論を専門とする他大学の先生から共同研究に誘っていただいたことが、量子通信の世界に入るきっかけとなりました。その後、博士論文でも量子通信に関する研究に取り組みました。
  • 通信の「誤り」を、安全な鍵共有の研究へ
    大学教員になった当初は、量子雑音による通信性能の劣化を軽減する研究に取り組んでいました。その後、量子的な性質を積極的に利用して安全性を実現する量子暗号に興味を持ちました。現在は、卒業研究以来取り組んできた誤り訂正の知識を生かし、量子暗号で共有した秘密鍵の誤りを効率よく修正して、同じ鍵を共有するための技術を研究しています。
  • まず一歩、踏み出してみる
    私はこれまで、研究でも大学での仕事でも、思いがけない依頼や新しい挑戦の機会をいただいたとき、できるだけ断らずに一歩踏み出すことを心がけてきました。その一歩が新たな出会いや経験につながり、さらに次の機会へと広がってきたと感じています。学生にも、興味を持ったことや挑戦したいことがあれば、まず一歩踏み出してほしいと思っています。

研究室ガイド

量子暗号を実用的な技術にするため、
安全な情報通信の仕組みを研究する
研究内容を一言でいうと?
量子暗号の実用化に向け、秘密鍵を正しく共有するための技術を研究しています。
量子暗号などでは、通信を行う二者が同じ秘密鍵を共有する必要があります。しかし、通信の過程で生じる誤りなどによって、双方が持つ鍵の候補が完全には一致しないことがあります。本研究室では、こうしたわずかな違いを効率よく修正し、安全に同じ秘密鍵を共有するための技術を研究しています。また、情報セキュリティやIoTを活用したシステム開発にも取り組んでいます。
研究室の自慢は?
互いの発表や指導から学び、一人ひとりが成長できる研究室です。
研究室のメンバーを家族のように考え、社会に出てから役立つ力を身につけられるよう、ときには厳しいことも含めて率直に伝えています。研究指導は全員で行い、他の学生への助言からも学ぶことで、自分の長所や改善すべき点に気づくことを大切にしています。また、意欲があれば正式な研究室配属前でも研究に参加することができます。
研究室メンバー全員で
行うゼミ。
発表や議論を通して、互いに学び合います。
Pick Up
1年次から研究に参加し、2年次終了後に国際会議で発表した学生もいます。
本研究室では、意欲があれば正式な研究室配属前から研究に参加できます。これまでには、1年次からゼミに参加し、確率論などを自主的に学びながら研究を進め、2年次終了後の春休みに国際会議で発表した学生もいます。先輩のゼミにも参加して研究の進め方を学び、信頼関係を築きながら成長しました。現在は大学院で、サイバーセキュリティ対策の講義も担当しています。
1年次から研究を始め、2年次終了後の春休みにハワイで開催された国際会議で研究成果を発表する小田戸さん