
斉藤 純(教授)
SAITO Jun
デザインサイエンス学科
サスティナブルエンジニアリング研究室
研究のキーワード
- ハイブリッド・ソーラーカー
- 金属空気電池
- マグネシウム空気電池
- 再生可能エネルギー
- 太陽電池
- エネルギー変換
- エネルギーキャリア
- エネルギー教育
所属学会・団体
再生可能エネルギーと資源循環型エネルギーを組み合わせ、持続可能なモビリティの可能性を探る
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エネルギーの選択肢を増やす
持続可能な社会の実現には、ひとつの技術や資源に頼るのではなく、地域や用途に応じてエネルギーを組み合わせる視点が欠かせません。本研究室では再生可能エネルギーを活用するために資源循環型エネルギーを調和させ、環境負荷を抑えながら安定して利用できる電源システムと次世代モビリティの研究に取り組んでいます。 -
学生時代から続く車両開発
学生時代からTSCPにてソーラーカー開発プロジェクトに取り組み、国内外の競技大会に出場して優勝も経験してきました。その後、太陽電池と燃料電池を組み合わせたハイブリッド・ソーラーカーの研究開発に携わりました。現在は、TSCP代表として、太陽電池とマグネシウム空気電池を組み合わせたハイブリッド・ソーラーカーを開発しています。実験室で得た知見を実車へ展開し、走行試験を通して技術の可能性と課題を確かめています。
※TSCP = Tamagawa Sustainable Chemistry-powered-vehicle Project -
自ら考え、つくり、確かめる
TSCPは本研究室が推進する実践型プロジェクトです。学部・学科・学年を問わず参加でき、車体、電装、発電システム、エネルギーマネージメントなど、得意分野や興味に応じて開発を担当します。設計し、つくり、試し、改良する。その成果を競技大会という実環境で検証します。実験室発の技術を実際に運用し、チームで課題を解決する経験が、技術力、協働力、課題解決力を育てます。
World Green Challenge大会に出場
研究室ガイド
エネルギーをつくる。モビリティをつくる。
未来の選択肢をつくる。
未来の選択肢をつくる。
研究内容を一言でいうと?
再生可能エネルギーと資源循環型エネルギーで挑む、未来につながる持続可能なモビリティの研究
マグネシウムは地殻や海水に広く存在します。また、発電後の生成物を再生可能エネルギーや未利用エネルギーで再製錬できるため、将来、エネルギーを蓄えて繰り返し利用する資源循環型のエネルギーキャリアとなる可能性があります。本研究室では、電極交換によって発電を継続できるメカニカルチャージ方式マグネシウム空気電池を開発しています。天候によって変動する太陽電池の発電をマグネシウム空気電池で補うエネルギーミックス型充電システムを構築し、その電力で実験車両を走らせることで、小型モビリティへの応用可能性と実用上の課題を検証しています。
研究室の自慢は?
軽くて強いカーボン(CFRP)製の実験車両をゼロから設計・製作して走らせる
発電システムの研究に加え、その性能を確かめる実験車両も、カウル、シャーシ、足回りなどを自分たちで設計して学内で製作しています。CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の成形設備や必要な道具も構築し、車両製作に関する実践的なものづくりのノウハウも積み重ねてきました。機械、電気、エネルギーなどの技術を組み合わせ、研究成果を実車の走行で検証し、課題を次の改良へつなげられることが本研究室の強みです。
学内の工房での車両製作
Pick Up
実験室で積み重ねた技術を競技の舞台へ、実車の走りで研究成果を示す
TSCPでソーラーカーの開発を始めて以来、国内外の競技大会に出場を重ね、これまでに総合優勝8回、クラス優勝11回という実績を残してきました。近年出場しているWorld Green Challengeはソーラーカー専用の周回コースを舞台に、限られたエネルギーを生かして長時間走行に挑む競技です。TSCPは2026年大会で、エネルギーミックス型充電システムとハイブリッド・ソーラーカー「S-Mg concept」を運用し、3日間、計22.5時間で975kmを走行。2025年に続くクラス2連覇を達成しました。これからも大会を研究成果の実証の場とし、得られた課題を次の開発へ生かしていきます。
World Green Challenge大会で
クラス優勝
クラス優勝