国語教育学科 国語教員養成コース4年 ※2025年3月時点 S.M. さん
文学や言語学から「国語」の奥深さを実感した4年間

「国語」が得意だったので、「国語」の先生になりたいと思い、入学しました。入学後は、周りのレベルの高さに驚きました。授業では、教職科目はもちろん、日本語の文字の変遷や、論証の仕方、古典文学、漢文学等について学びました。なかでも、グループで和歌を一首、ひとりで俳句を一句担当して、自分の考えを述べる古典文学の授業が印象に残っています。たった31文字の和歌から、現代の私たちがあれこれ思いを馳せることに感動したのを覚えています。今まで自分が得意だと、知ったつもりになっていた「国語科」はほんの一部分だったと気づき、4年間を通して文学の世界に深く触れることができました。

Q & A
- 入学のきっかけを教えてください
- 高校生の時に、進路指導の先生から「教員になりたいのなら『教育の玉川』だよ!」と玉川大学を勧められたことがきっかけです。学校の先生は小学生の時からの夢でした。希望すれば、中・高だけでなく、小学校の免許を取れるというところにとても魅力を感じ入学しました。
どの校種の先生になりたいか決まっていなかったからこそ、小・中・高の教職のための授業を活用し、広い知識を学ぶことで最終的に自分のなりたい教師像と擦り合わせて校種を決めたいと思い、進学を決めました。
- ゼミでのあなたの研究について教えてください
- 言語学について研究するゼミに所属しています。ゼミには歌詞の分析や方言の分析をしている人が多く所属しています。私は方言について研究をし、「つくられた博多方言はなぜ可愛いと感じるのか」というテーマで卒業論文を書きました。博多方言の持つ特徴と、こどもが言語を獲得する母音・子音の順序に注目し、そこから、博多方言と幼児ことばの関連性からなぜ方言話者は可愛いという印象を与えているのかについて考察しました。
- 国語教育学科の魅力を教えてください
- 国語教育学科の魅力は、先生方の手厚いサポートと、学科全体で学ぶ意欲が高いところです。
私は諸事情により、卒業と同時に教員免許を取得することが出来なくなってしまいましたが、教務担当の先生に相談にのっていただき、引き続き国語教員養成コースで受講できる教職関係の授業を履修しました。
教職関係の授業で印象に残っているのは「国語科指導法Ⅳ」です。半年間同じグループで、グループワークや議論の時間も積極的に活動しながら、模擬授業を考えたり、グループ内で話し合ったりすることができました。
- 現在のキャリア目標を教えてください
- 卒業後は専門学校の教員になります。生徒から信頼される教員になりたいと思っています。また、卒業後に残りの教職科目を受講し、教員免許の取得を目指したいです。小中高と教職科目について勉強をしてきましたが、さらに専門学校での経験を活かして、広い視野で学校教育の問題点に向き合いたいと思っています。こどもたちの支えとなれる教員になりたいです。
最後に、玉川大学では本当に素敵な出会いがたくさんありました。中でも最も影響を与えてくれた人がいます。自分の軸をしっかり持っていて、熱く、行動力のある素敵な人でした。心から尊敬しています。私も人から信頼され尊敬される素敵な人になりたいです。