教員紹介

松本 博文 教授MATSUMOTO Hirobumi

長野県上田市出身
玉川大学文学部外国語学科英語学専攻卒業
英国エセックス大学言語・言語学学科博士課程満期退学
玉川大学文学部専任講師、准教授を経て現職

専攻分野
言語獲得論、英文法論、言語学
研究課題
第二言語獲得、教育英文法および英文法教育、英文読解支援、留学の教育的効果(特に英語運用能力・異文化理解・キャリア観)

Q & A

専門分野は?
言語獲得論、英文法論、言語学
主な著書・論文は?
著書
  • Enomoto, M., Oda, M., Tanji, M., Matsumoto, H., & Takahashi, S. (2009) English Outlook: A Content-based Approach to English Learning. Nan’un-do.
  • Sato, K. T., Lia, S., & Matsumoto, H. (2005) Australia, Here We Come!. Asahi Press.
  • 榎本正嗣編著(2003)『ことばを調べる』玉川大学出版部.(第4章「正しい『間違った』文」分担執筆)
  • Tamagawa Info Lab (Sato, K. T., Kanechiku, K. S., Matsumoto, H., & Miyata, S.) (2003) Life Watch – Ready to Talk about Japan. Asahi Press.
  • Sato, K. T., Oda, M., Matsumoto, H., & Rowland P. J. L. (2003) Info.Com – Finding Links in English. Pearson Education.
訳書
  • リチャーズ, J. C.,&シュミッツ,R.(2013)『ロングマン言語教育・応用言語学用語辞典』(高橋貞雄・山崎真稔・小田眞幸・松本博文訳)南雲堂.
  • ブリンクリ,A.,デッサンツ,B.,フラム,M.,フレミング,C.,フォースィ,C.,ロスチャイルド,E.(2005)『シカゴ大学教授法ハンドブック』(小原芳明監訳)玉川大学出版部.(第5章「ライティングおよびリサーチの指導」分担翻訳)
最近の論文(一部抜粋)
  • 松本博文・髙城宏行・中嶋真美・鈴木彩子(2023)「キャリアの観点から見る海外大学オンライン授業の意義と効果に関する研究 : BEVI-jを用いた効果測定に基づく試み」『論叢』(玉川大学文学部紀要)第63号,1-17 .
  • 日䑓,滋之・松本博文・浅賀圭祐(2022)「語彙サイズとIELTSスコアとの関係性について:留学前後に着目して」『論叢』(玉川大学文学部紀要)第62号,13-25.
  • 浅賀圭祐・松本博文・日䑓滋之(2022)「自己報告に基づく学習成果の間接評価における妥当性の検証:英語系学科所属学生の英語運用能力に関する事例から」『高等教育ジャーナル:高等教育と生涯学習』 29,69-79.
  • 工藤洋路・松本博文・小田眞幸・鈴木彩子・日䑓滋之・米田佐紀子(2020)「卒業生英語教員の実態調査報告」『論叢』(玉川大学文学部紀要)第60号,1-22.
  • 日臺滋之・松本博文・高橋貞雄・鈴木彩子・小田眞幸・榎本正嗣・丹治めぐみ(2013)「大学入学前の文法の定着度に関する研究」『論叢』(玉川大学文学部紀要)第53号,31-58.
  • 佐藤久美子・坂本清恵・松本博文・梶川祥世(2008)「乳児の語彙獲得:7ヶ月児,9ヶ月児はどのようにして日本語文中から語を切り出すのか?」『玉川大学脳科学研究所紀要』第1号,7-12.
  • 佐藤久美子・梶川祥世・坂本清恵・松本博文(2007)「日本語母語乳児の文中からの単語切り出しにおけるアクセントと音素配列の役割」『音声研究』第11巻第3号,38-47.
最近関心のある研究・教育分野は?
英語と日本語を中心に、言語について以下の分野に関心があります(下の研究紹介を参照)。
(1)言語獲得
(2)教育英文法および英文法教育
(3)英文読解支援
(4)留学の教育的効果
最近では(2)との関係から、特に国際的なコミュニケーションで用いられる英語における英文法の基本性・核性に関心があります。
担当授業は?
英文法、Basic Academic English Skills B、英語学概論、Study Abroad Seminar A、Study Abroad Seminar B、日本語のしくみと働き、英語文法論

研究紹介

英語と日本語を中心に言葉の仕組みと働き、またその獲得に関心を持ち研究しています。

(1)言語獲得

言語はどのように獲得されるのでしょうか。この問いを探究するには、言語を獲得する人間のハードウェアおよびソフトウェアに加え、その観点から言語そのものを理解する必要があります。他の動物と異なりなぜ人間は言語を獲得できるのかという問いを基本に置きながら、特に文法と語彙を中心に具体的な要素・項目の獲得を探究しています。また、そうして得られた知見を基にした言語教育も検討しています。

(2)教育英文法および英文法教育

英文法は英語を学ぶ中で最も時間を割く要素の一つですが、好き嫌い、得手不得手が大きく分かれるものでもあります。中学・高校時代に学んできた英文法を整理して、よりよく理解するためにはどのようにしたらよいのでしょうか。また中学・高校ではどのような英文法を、どのように学び、教えるべきなのでしょうか。そうした問いを基板に、英語教育における英文法の在り方および英文法の学習法・教育法を探究しています。

(3)英文読解支援

英文読解は一文一文の理解だけでは十分ではなく、文章全体としての理解が求められますが、そうした読解力を修得するのは容易ではありません。中学・高校時代に英文読解のために一文一文を訳した経験を持つ人は少なくありませんが、そうしたタスクを通して本当に文章全体としての内容理解に繋げられられるかは別の話です。文章の構造や訳・母語の使用の是非を軸に英文読解支援を探究しています。

(4)留学の教育的効果

留学は英語などの第二言語の運用能力を向上させる上で広く用いられる手段ですが、実際にはどの程度まで、どのような効果があるのでしょうか。また、留学は言語だけでなく様々な面での教育的効果が考えられますが、特に異文化理解やキャリア観の面でどのような効果があるのでしょうか。そうした留学により得られる教育的効果について研究しています。

ゼミガイド

英語がどのような言語かを獲得過程も含めて多面的に研究

Keyword
  • 英語学
  • 言語獲得論
ゼミの内容を一言でいうと?

英語の仕組みや働きおよびその獲得メカニズムについて日本語等とも比較しながら研究しています。

  • 文法や語彙を中心に英語の仕組みや働きがどのようになっているのか、またその獲得メカニズムがどのようになっているのかをさまざまな角度から研究しています。その際、日本語を中心とした他の言語とも比較することで、英語という言語の性質をより深く理解することをめざします。
ゼミの自慢は?

言語意識を高めて「当たり前」を見直し、研究する力を育てます。

言語は空気に似て「当たり前」の存在だけに、我々は日常生活の中で意識することなく使用しています。しかし、そこには多くの「?」が潜んでいます。言語学的な視点をもとに言語に対する意識を高め、「当たり前」を見直して研究する力を養成します。

PICK UP

学びを深める横と縦の繋がりがあります。

仲間との横の繋がりによる日々の学びに加え、折に触れて英語教員や大学院生等の卒業生との交流を通した縦の繋がりによる学びの機会もあります。