Circulation.

木を循環する

植える、育てる、管理する、
切る、利活用する

Inheriting the blessings of trees

玉川の丘に広がる木々たちは先達が植林し、森林を形成していった歴史があります。
さまざまな動植物が集う森林は人の手を入れることでさらに元気な姿へと変化していきます。元気な姿を維持するには、「木を植え育てる」・「木を管理する」・「木を切る」ことが必要です。それらを利活用して私たちは自然の恩恵を受けているのです。

木を循環するために、開拓者精神のもとキャンパスを開拓した先人たちに思いを寄せ、「守り、継承する」「未来へ、挑戦する」「心へ木を植える」という姿勢を大切にしながら取り組んでいます。間伐した木をキャンパス内で低温乾燥をさせ授業や建材として使用するほか、木材には適さない木々も廃棄せず、炭にして炭素隔離をし、森林に撒くことでCO₂を吸着させる「マイナスカーボン」の研究に活用しています。

CASE 1

守り、継承する

聖山労作(キャンパス内の里山環境
整備)

玉川学園の丘陵の中で最も高い「聖山」。1929年(昭和4)に玉川学園が開校してから塾生たちは、ここで「聖山礼拝」を行ってきました。当初は木々が密生していた丘を、学生たちが少しずつ切り拓き、こころ静かに祈る環境に整えていきました。

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CASE 2

未来へ、挑戦する

マイナスカーボンを目指す、
世界初の実証実験

農学部の友常准教授が提唱する、マイナスカーボンに関する世界初の実証実験に取り組んでいます。キャンパスで発生した廃材を炭化し、バイオチャー(バイオ炭)を生成。キャンパス内の森林や農場に散布することでCO₂を吸収し、土壌改良効果も研究しています。

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CASE 3

心へ木を植える

植林活動

創立者・小原國芳は「植林とは山に木を植えるほかに心へ木を植える」と説きました。植林が自然環境の保護や豊かさを生むだけではなく、人々の心にも平和や豊かさを育むことができると考えていたのです。この想いこそ、「Tamagawa Mokurin Project」の原点でもあります。

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